一日一チベットリンク運動/Eyes on Tibet

天漢日乗: ラサ燃える(その60)チベット人チベット人警官を射殺というニュースの真相は「中国当局による人間狩り」
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/05/61_6270.html
天漢日乗: ラサ燃える(その61)中国国内のアメリカ系ホテルにインターネット接続監視装置設置を中国政府が要求
http://iori3.cocolog-nifty.com/tenkannichijo/2008/05/61_6270.html

チベット関連ネタが既にシリーズ60を超えた天漢日乗さんをリンク。
オーウェル1984みたいな中国。未来世紀ブラジルみたいな中国。

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

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未来世紀ブラジル [DVD]

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全体主義カリカチュアライズされたこれらの作品を地で行くかのような暴走する中国。それもあからさまに。
分かりやすすぎるのに誰も止められん恐怖。
他の国だって似たようなものかもしれないがもっと巧みで隠されているわけで、こんなにはっきりしていても止められないのにどうなんだとか思ってみる。

チベット騒乱――ダライ・ラマの柔軟路線と胡錦濤の英断 by 矢吹 晋
http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_40.html
梶さんのhttp://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20080502/p1経由。

読み物。読みごたえあり。

■時系列:チベットとその周辺で今まで何がおこったか。4月23日〜25日:イザ!ぺきんこねたぶろぐ
http://fukushimak.iza.ne.jp/blog/entry/560193
例の福島さんの記事。現地情報。

上記二つにはラストにダライラマの声明が載っている。
矢吹さんの記事のは、動乱の始めの頃に公開されたもので既に読んでいる。福島さんの記事の声明は先月24日に改めて出されたもの。
福島さんの方を引用します

■きのう(24日)、ダライ・ラマは全世界の華人同胞に以下のように呼びかけた:

私はかつて全ての華人に呼びかけを行ってきた。きょう、私は釈迦摩尼の忠実な弟子として、出家比丘の身分で、中華人民共和国内外の信仰をもつ華人兄弟姉妹、仏陀の教えに従う人々に対して、人道にかかわることについて、以下のように再び呼びかけたい。

漢族、チベット族の両民族人民はともに大乗仏教の修行を行い、同じように、苦難に晒される情けある衆生にたいし、慈悲の心をいだき、母のように接してきた。 だから、漢族の地でいう観音と、チベットの地でいうところの堅熱斯は、ともに漢族チベット族にとって共通して頼るべき慈悲の本尊であり、慈悲心を学ぶものの基礎である。

 仏教がインドからチベットに伝わる前に、まず中国に伝わった。だから、われわれは華人の同門修行の方々をより長く学んできた先輩として尊敬してきた。あなた方の多くが知るように、今年3月10日からラサと多くのチベット地域で抗議デモが発生した。これら事件が、中国政府のチベット政策に対するチベット族の深い不満によって引き起こされたものである。私は当時、犠牲となったチベット族と漢族のために深い悲嘆にくれた。私はすぐに中国当局チベット族に己を抑制するように呼びかけ、特にチベット族には暴力の道に走ってはならないと呼びかけた。

多くの国際的な指導者、非政府組織、著名人、とくに多くの中国知識人は、中国政府に対し、抑制的な方法をとるように呼びかけたにもかかわらず、極めて不幸なことに、中国当局は残虐暴力的な手段をとり、この事件の過程で多くの人が命を失い、傷を負い、さらに多くの人が逮捕され、弾圧はつづいている。とくに、伝統的な仏教知識の宝庫である寺院が主要な弾圧の対象になり、多くの寺院がすでに封鎖されている。

私たちの知るところでは、少なからぬ逮捕者は拷問や虐待を受けている。この種の弾圧のやり方は、当局が与えた政策の一部のようで、国際社会のウォッチャーや、メディア、旅行者がチベットに行くことも許されない状況で、 私はこれら拘束されているチベット族の命運に対し、深く切実に憂慮している。弾圧を受けケガをした人も、少なくなく、とくに、僻地で暮らす人たちが恐れから、あえて病院にいかず、治療を受けられないことが心配である。

 信用できる情報によれば、少なからぬ人たちが山に逃げ込んでいるが、彼らは食糧や衣服が不足し、家もなく、家に残してきた家族がいつ逮捕されるかどうか恐れながら、終日恐怖の中で、まさに苦痛と深い不安にさいなまれている。

 これら事件は最終的にどういった方向に向かうのか、私は憂慮と不安を深く感じている。私はこれまでも努力して言い続けているが、弾圧が妥当に問題を解決できると思わないし、長く安定した統治という目的を達成できるとも思わない。私が堅く信じるのは、チベット族と中国指導者の間で対話を通じて問題を解決するのが、前進できる最も優れた方法なのだ。

 私はかつて何度も、中華人民共和国の指導者に申し入れしてきた。私にはチベットの分離独立の意図はなく、私たちが求めているのは、仏教文化、言語を文字などチベット族の特性を長期的に保存し発展させるために、全チベット族人民が実質的意義のある自治を有することだけである。

 豊かな仏教文化中華人民共和国は博大な文化の一部であり、華人兄弟姉妹に利する力がある。だから、私はここで、呼びかけたい。どうか、あなた方も中国政府に、今行っている残虐な暴力的弾圧を即刻停止し、逮捕されたすべての人を釈放し、傷ついた人に医療を受けられるようにと、督促してほしい。

一切の吉祥をねがって!

釈迦比丘、14世ダライ・ラマ、丹紒嘉措
西暦2008年4月24日

中国人に配慮しながらも言うべきことは言う声明。