日独伊同盟の島の夜

昨晩は、島にふらりと立ち寄ったイタリア人とドイツ人と、飲み会であった。
イタリア人はトスカーナリヴォルノの人で、イタリアンレストランをやっていたが引退して店も売り払って世界漫遊の旅に出たらしい。そして東は果ての島、与論島まで何故かたどり着いてしまったという話。ドイツ人は東工大の学生で、修士を終え、帰国前の卒業旅行でなんとなくぶらぶらとこれまた島にたどり着いてしまったらしい。
イタリア人は英語が話せるが訛りが強過ぎ、イタリア語で話してくれた方が分かりやすいんだが、皆がいるので英語で話していた。ドイツ人は日本語がぺらぺらなので英語が駄目ポなわたくしでも楽であった。イタリア人はマリオにそっくりなので、仮に名前をマリオとしておく。ドイツ人はペーターというべたな名前なんだがハンサム。南のドイツ人らしく造作がはっきりしていて、ローマ人にいそうな感じ。
で、そのイタリア人マリオ(仮)。朝っぱらからナニしたかというと、島のメルカートに行って魚を購入し、泊まってる宿、ヴィレッジで調理するのだと張りきっていた。そういうわけで、夜宴会となったという按配。島の母の家、島犬カナとミモザの実家、与論島ヴィレッジは、昨年映画「めがね」の舞台となった宿だ。撮影に使ったセットを実用化しているんだが、皆が映画から名付けた「ハマダ」と呼ぶそこは、たまに宴会用の会場になっている。調理場があるので丁度いい。
そういうわけで「ハマダ」で日独伊な人々が集まってイタ飯の宴会。

ハマダで働くマリオ(仮)

日独伊の親父達。夜なので光量足りなくぼけてます。
右がペーター。真ん中が調理に没頭するマリオ(仮)、左は島伊太利レストラン「アマン」店長。N氏。ダライラマに似ている。

マリオ(仮)がメルカートで貰ったというカニ

マリオ(仮)が購入した魚で造ったズッパ・ディ・ペッシェとカニスパゲティ


本格的なイタリアンだった。つーか懐かし過ぎ。大変に旨い。島材料だけでイタリアン可である。

んでベルルスコーニの話が出たらマリオ(仮)が顔を激しくしかめて「その話はここではよそうぜ」といいながら「あれとドイツ人教皇はいらない」「なんでイタリアにトンでもなのが二人もいるんだ」「この島で引き取ってくれないか?」などとまくし立てていた。しばし凶悪なコンサバティブな政治家と教皇の話となったが、教皇=皇帝シスネタはペーターも知っていたよ。ネット青年だ。しかし欧州人には教皇は嫌われてるんだなぁ。

因みに宴会で唯一のゆんぬんちゅ、ダイゴ(ヴィレッジの社長35歳ハンサムで女にもてるがえり好みをするのでなかなか女が出来ない)は成分が95%サッカーで出来ている為、ベルルというとミランのサッカーオーナーというイメージが強く「イタリアってサッカーのオーナーが政治家になるんだ!」と感心していたそうだ。pataさんといいやっぱサッカーヲタはみんなベルルはサッカー親父とすぐ印象づけるのだな。