バイクで島散歩した

仕事漬けで身体がなまっていたので練習をかねてバイクで島散歩に出た。
あんなにびびっていたはずなんだが、今やうっかりすると制限速度をオーバーして走っている。原付の制限速度30キロってトロ杉じゃね?みたいにかなり調子こいている。しかしである。そんな調子こいてるわたくしを追い抜かして行く島んちゅおばはん原付バイカーがいたりするんである。ヘルメットから覗くパーマを当てた髪は既に白髪のさっそうとした島んちゅのファーマーなおばはん。いったいどんだけ速度出してるんだ?をい。
とにかく体感的な30キロというのは島の細かい道以外の二車線道路では激しくとろく感じるのでともするとすぐスピード違反状態になっているので気をつけないと。

で、島散歩で今日はハキビナ辺りからグスクに上がる新道が出来たのでそこを攻略することにした。この道は標高差70キロぐらいあるところを日光いろは坂のごときぐにゃぐにゃとした道が続くという、最高標高90メートルな我が島の山岳地帯へと向かうショートカットコースである。しかしそのくねくねっぷりに島んちゅ達はあまり使わないうえに、薄っ気味悪い崖が続くので、どーも不人気だとタクシーのおっちゃんから聞いていた。まぁ、確かに変な泉があるとか鍾乳洞っぽいのが口を開けているとか、ちょいと不気味ではあるが、鞍馬とか鎌倉の方がはるかに不気味臭いよなーなどと考えていた
山頂近くなって、階段を見つけたのでバイクを止めて観光してみた。見ると奥まったところにほこらが見える。おお。もしかして忘れられていたこの土地の産土神でも祀ってあるのかと足を踏み入れた。そこには沖縄の御嶽のような静謐とした空間があった。南島固有のなんという名前か判らない大ぶりの葉の植物や、垂れ下がった蔓などに守られた祠にはなんの記述もない。つい最近誰かが花を添えていた痕跡がある。
ふと、祠の後ろにぱっくりと開いた岩の裂け目に目をやる。ナニやらがぎっしりと詰まっている、よく見るとしゃれこうべやら大腿骨である。
風葬跡だったのかーーーーー!
どうやら他人様の墓場に迷い込んでしまったらしい。おじゃましました。済みません。と謝りながら去る事にした。
気味が悪いというよりそういう霊場だったトコを無理やり開拓して出来た道ということで、島んちゅが忌避する理由が判る気がしますよ。

帰りにガソリンスタンドで給油した。
170円台になっていた。ちゃんと値下げしていてえらいと思った。このままのガソリン税率だと助かるよねとスタンドのおにーさんが言っていた。

▼母島273円 日本一高いガソリン代
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080402-343230.html
ガソリン税暫定税率期限が切れた1日、各地のガソリンスタンドで値下げ合戦が起きた。そうした中、「日本一高い」とされる東京都小笠原村・母島にただ1軒ある店は、現在のレギュラー「1リットル273円」の価格を当面据え置く方針だ。高額で仕入れた大量の在庫を抱えている上、原油高、島までの輸送代などもあって下げられず、かといって島民事情を考えると上げられず複雑な心境という。一方、同村・父島の店では各地とは“逆行”し13円値上げ。亜熱帯の離島では本土とは違う動きをみせた。

 この店は母島で約30年経営している佐藤燃料店。島唯一のガソリンスタンドで、1日も価格を変えなかった。ハイオクはなく、レギュラーが1リットル273円。「うちが日本一高いでしょうね」と話す。

 価格据え置きの理由は、高額で仕入れたガソリンの在庫が約1カ月分、大量に残っているため。輸送する船が「月2便しかない」ため一気に仕入れる必要があり、在庫の量はドラム缶約45本、計約9000リットルにも上る。約1カ月後に在庫がなくなるまで価格は据え置き、その後、仕入れ値が下がっていれば「その分は下げる」という。

東京都はなんとかしてやれと思う。