悪天候な島 大橋歩さんとお菓子の話をする島の午後

昨日も今日も悪天候
左肩が痛い神経根症の症状が出ていて嫌だ。いたくて堪らんです。

昨日は二人の大先輩がいらしておもてなしをした。
大橋歩さんは、普通に素敵な人だった。なんでも雑誌を作っているとかでくださったんだが、おされカワイイイマドキっぽい雑誌である。すぐ読み終えてしまうような肩の力の無いような雑誌である。ナニやらこだわりがあるようなものをコレクションしたような写真とか大橋さんの絵が載っていたりする。とにかく視覚的情報が大切なのだなという感じの作りである。本人そのままの雑誌であった。
この雑誌↓

http://www.iog.co.jp/arne/
アルネ・別冊アルネは大橋歩が企画、編集、写真取材をしてつくっています。アルネ最新刊は「アルネ23号」、別冊アルネは「家で食べるごはんが一番 アルネのかんたん料理」です。バックナンバーも取り揃えています。

表紙のケーキが異常に美味そうだった。島にはおいしいケーキ屋さんが残念ながら無い。そもそも島に来た時はケーキ売ってるとこがなかった。昨年パン屋が片手間に始めたが、東京のような、つまり切磋琢磨な歴史はこれからなのだろうから、まぁ味は押してしかるべし。それでも無かった時から考えると格段の進歩であり、パン屋さんのケーキを涙して食べたものだった。

アルネの表紙のケーキは目黒の『ウエスト』のケーキである。
エストというと銀座にある老舗のケーキ屋である。わたくしがまだ若かりし頃、つまり洟垂らした学生であった頃、ここで当時の恋人とデートなどをしたものであった。ここの雰囲気が好きだったのだな。そしてここのドライケーキが好きでナニかっつーと買ったりしたもんだったですよ。

ところで、大橋さんは土産に『小川軒』のレーズンウィッチを持ってきてくださった。
小川軒のレーズンウィッチといえばウエストのドライケーキに匹敵するわたくしの中のマイベストである。代官山に店があって、まぁそこのがよく我が家には転がっていたものだった。我が家の人間はみんなレーズンウィッチが異常に好きである。しかしみんな好きというのは一箱にある10個のレーズンウィッチが即座に無くなるということである。それが10個をすべて自由に食べてよいことになったので、今はしばらく幸せである。

因みに京都にある謎の菓子屋の話になって、わたくしがかつて食べた忘れられない京都の菓子の説明をしたら、皆さんご存知だった。ドンだけグルメなんだこの人たちは。この店は普通の住宅街にあるほんとに店やってるの?ってなトコにある菓子屋なんだが。マイナーすぎて地元民しか知らないと思っていた。『大黒屋鎌餅』という店である。

あと、母の実家から散歩がてらでいける寺町二条というトコに、やる気があるのかないのか判らない店構えの京都らしい『村上開新堂』という店があったがあそこのロシアケーキと蜜柑ゼリーもタマに食べたくなる。ここのクッキーの詰め合わせは破壊的な詰め込み方をしていてすごかった。

というわけで懐かしい菓子が脳裏によみがえってしまって、島暮らしの欠点はその手の菓子がなかなか食べられないというところにあるなと涙してみたりしますよ。

大橋さんは我が家の写真とかミモザとか茶器とか海とかまぁ色々撮影して帰られた。