フランシスコ会30周年

けふはフランシスコ会の30周年。というか日本管区が出来た30周年ね。
フランシスコ会が日本に来た歴史は長いが、丁度、切支丹迫害されるかも、されるぞ、されはじめた気がする、されちゃいました、みたいな時代に来て、先達のイエズス会の苦労を全てワヤにしたとかまぁ色々。とにかくその後宣教師どもはいなくなって、幾星霜。んで、明治期の開国と共にまたまたやってきたらしいです。隙間が出来たらすかさず入り込むゴキブリのごとき生命力を持つキリスト教宣教師。あちこちでキリスト教菌をかもして回る。日本のナショナルな方々には「ヒオチ」並みに嫌われるのも無理はない。済みません。

んで、チャバネゴキのごとき修道服のOFM(小さき兄弟会)の宣教師達もぞろぞろゾロとやってきたようであちこちにコロニーを作っていたようで、しばらくの間、カナダから来た茶羽とか、イタリアから来た茶羽とか、ドイツから来た茶羽とか、おフランスから来た茶羽とか、メリケンさんやコロンビア、バスク・・・とにかくあちこちからやってきた。そしてそれぞれ日本全土のどこかにコロニーを作って棲息し、縄張り内をかもしていたようである。しかし縄張り外のフランシスカンとは遺伝子が違う菌同士の性かほとんど疎通がない。

こうばらばらで、まとまりもない状態を憂えた修道士たちから「統一しようぜ」って話が出たのだが、なんせ勝手で自己主張が強くマイペース過ぎるフランシスカンがまとまるわけもなく「フラテルニタス(兄弟性)」などと念仏のようにいうわりには兄弟間の仲がすこぶる悪い伝統。とにかく日本管区として統合されるまでえらくかかったらしい。日本にやってきた歴史は長いが、日本のフランシスコ会として自立するには歴史が浅いという。そういう奇矯な歴史を持つのが「フランシスコ・小さき兄弟会」通称「OFM」という按配ですよ。
そういうお話を本日、元管区長さん(ドイツ人?)の講演で聞いたです。

そのOFMの管区会議が最近あって、菅区長選挙などもあり、これがまた一癖もふた癖もあるチャバネ「ヒオチ」が集まって延々やっていたらしく、大変だっただろうなぁと思いましたですよ。んで、その管区長に、わたくしの東京での母教会でぼや〜と修道院長していたH川神父が就任したようですよ。本日、その祝賀会でお目にかかったけんど、『はぐれ雲』の主人公のごとくまったり空間をかもしていたH川神父も「うへぇ・・・こりゃたまらん。」という表情をしていて、あああ大変そうだなぁと思いましたです。

フランシスコ会における「長」の解釈とはクソ我儘な会員たちの要望を拾い、彼らがよく修道生活を送るための奉仕職。つまり会員に仕える「僕」であらねばならない。「長」などとつくからといって威張れる立場ではない。寧ろ逆だ。というのが解釈。一応、建前。建前とはいえ、大変に癖のある人々をまとめるのはストレスフルなお仕事である。
体を壊さなきゃいいけど。と、本日はミサで兄弟たちの発展と平安を祈ってまいりやした。

人数減ってるんだよね。召名ないというか・・・。少子化だし。