暴言止まらない麻生君と言葉狩り

昨日に引き続いて、麻生君が魔女狩りに遭っているようです。

▼麻生氏失言:政権タガ外れ露呈「安倍後継」レースに影響?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/feature/news/20070721k0000m010120000c.html
麻生太郎外相が19日の富山県高岡市での講演で「アルツハイマーの人でも分かる」と発言した問題は、選挙戦に入っても閣僚の「失言ドミノ」が止まらず、政権のタガが外れている実情を改めて露呈した。政府・与党は「的確性を欠く」(塩崎恭久官房長官)と批判しながらも、外相がすでに発言を撤回し謝罪したことから、これ以上は問題視せず、沈静化をはかる方針だ。麻生氏は「ポスト安倍」の有力候補の一人と見られていることから、参院選で与党が惨敗した場合に予想される政局にも影響するとの見方もある。
 参院選の投票日を9日後に控え、政府与党内からは「軽率だ。選挙戦にマイナスはあってもプラスになることはない」(自民党町村派幹部)「もう勘弁して。緊張感を持ってやってくれ」(公明党幹部)「どこから矢が飛んでくるかわからない。民主党には敵失はないのか」(首相周辺)と悲鳴に近い嘆きが漏れた。
 久間章生前防衛相の米国の原爆投下をめぐる「しょうがない」という発言で、辞任の引き金を引いた公明党は今回「久間発言とは性質が違う。これで辞めろと言えば、『女性は産む機械』発言の柳沢伯夫厚労相も辞めなければならない」(幹部)と、事態を早期に収拾したいという姿勢だ。
 麻生外相は独特の「べらんめえ」調の話術が一部の有権者に人気だが、時に脱線し、「不規則発言」がたびたび物議をかもしてきた。自民党政調会長だった03年5月には、日韓併合時代に日本政府が朝鮮の人々を日本名に変えさせた「創氏改名」について「朝鮮の人たちが『名字をくれ』と言ったのがそもそもの始まりだ」と語って批判を浴びたこともある。
 20日、鳥取県倉吉市での演説でも「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから、勢いとかいろんなことありますよ」などと、またもや問題表現を口にした。
 自民党内には、麻生氏の今回の発言について「総裁候補の有力候補がこんなことを言うようでは、もっと慎重な人を求める声が出てくる。党内で麻生さんを推す動きが鈍るだろう。参院選後の政局でも、この発言は響くと思う」(町村派幹部)との見方もある。
 一方、野党は「全く人権感覚がない」(社民党福島瑞穂党首)などと批判を強めている。民主、社民、国民新の3党は罷免を要求する構えだ。【佐藤千矢子】
毎日新聞 2007年7月20日 22時28分 (最終更新時間 7月21日 3時11分)

わたくしは、根が関西人なのか、口の悪い人間が嫌いではない。友人や尊敬する方々にも口の悪いのが結構いる。変に慇懃でお上品な人よりつきあいやすいし、ナニより当の本人である私が口が悪い。要は親近感がある。
なもんで、麻生君は絶好の観察対象ではあったので、ミクシでも麻生太郎の口の悪さを愉しむコミュなどをロムっておった。政治とかそういうの関係なくね。単に変なキャラなんで。それに麻生氏はカトリック信者である。親近感が更にある。とはいえ政教分離脳なんで、麻生閣下やその所属政党に票を入れるとかそういうのとは全然直結はしてないけど。
で、そのミクシのコミュはローゼン閣下の口の悪さを賞賛する方々で満ちていたが、流石にアルツ発言に関しては皆が駄目出ししていたのには笑った。家人にアルツがいるわたくしは正直、あまりどーのこーのなかったのだが、世間的にはあれはやはり問題発言なようだ。(アルツで色々なことが判らなくなるってのは日常の現実なんで、別にそれでどうこうもない、リアルに体験している現実の光景をただ示されただけだって印象しかなかったんだけど。)
で、更に今度は「キチガイ水」なる言葉について云々されているようだ。
おお、波状攻撃で来たな。メディアの放送禁止用語異端審問官についに引っ掛かったようだ。しかしこっちはどうなんだ?アルツと違って「酒はキチガイ水」ってのは、下町的な伝統的言い回し。こんなモノまで揚げ足捕るのか?上記記事を読むと、野党側の思惑と共に自民内でも麻生君ってどうよ?的な煙たい存在なようだ。なもんでここぞとばかり身内が突っ込んでいる。
でもなぁ、政治がそんなレベルでどうこうされるってどうなのよ?・・・ということは昨日も書いた。
黒沢明の映画や、ルパン三世等の昔のアニメの「・・・・・」が多いのに苛々し、使っちゃならない用語大量、ピーター・ブリューゲルの「盲人が盲人を導く」絵もきっと画集から消えるであろうし、オペラでも上映出来ない個所なんぞがおそらく結構あるんではあるまいかなどと憂慮しているわたくし的には、この手の言葉狩りが既にデフォルトになりつつある社会にこそ憂慮する。
みんな、お上品に「麻生殿はお言葉がきたのうございますな」「おじい様があのようで、あらしゃいましたからねぇ」「お育ちが知れるってもんでございますわね」などとやってろ。気持悪い。

で、いったいこのおっさんの政治信条てどうよ?とサイト見に行ったら、経済政策についての個所で・・

そこに竹中平蔵という経済現場の解っていない人の、銀行の不良資産一掃策が追い打ちをかけました。
http://www.aso-taro.jp/lecture/kama/2007_3.html

・・・・という一文を発見。

かつての身内に容赦ない評価。
敵作りやすいおっさんだということだけは、とにかくよく判った。