島の宇宙

うちの島は面積は小さい。東京の区並。港区ぐらい。まるっこくて平べったい。
そんな島の直径を体感しようと、先日歩いてみたのだよ。祖母のいる施設まで、ミモザと共にとぼとぼと歩いて、約7〜8キロ。概ね片道二時間半。まぁ二里ですね。
歩いてみると島の地形がよく分る。高いとこや低いとこがある。那間と呼ばれる地帯は農村地帯で、わたくしは「トスカーナ」とか呼んでいる。東に向かうと森のようになった切り通しがあったりして、ウンブリアとか、ドロミテ山系とかつぶやいてみたりする。朝戸と呼ばれる住宅街は趣があり、幹線道路を越えると平原が広がるので、ポー川を越えた、エミリアロマーニャ辺りかも。

・・などと妄想しながら歩いておりましたよ。なんちゅーか、イタリアみたいな感じの日だったんで。

島は箱庭みたいに小さいけど、大きい。歩いていける距離なのだけど、そこここに表情がある。その表情の差違が大きさを感じさせるのかもしれない。個性的な顔をそれぞれの集落やら場所が形成している。夏なんかとてもじゃないけど歩けないので、余計に大きく感じるかも。

帰りも歩いて帰ってきたら、途中で上記の陶芸作家さんちによりたくなって、そこで車に乗せて送ってもらってしまった。往復で10キロ以上は歩いたと思う。

またいい天気の日に歩いてみたいもんですよ。面白いんで。