ワーキングプア再び

NHKで「ワーキング・プア」の続編をやっている。
昨日夜中眠れず、どうにも理由なきむやみな不安感のもたらす精神の妙な高揚があり、それが鬱々と面白くなく、結局「こりゃなんか鬱だな。たぶん」と診断。安定剤も、ましてや坑鬱剤なんぞ持っておらぬので、仕方なしに禁じていた睡眠導入剤を半分飲んだ。やっと眠れた。
だからこの手の番組を見ると、よりどつぼりそうで見たくないんだけど、つい見てしまう。
弱者、高齢者、地方在住者、病気の人、障害者・・これら社会的弱者への打撃は年々酷くなっているように感じる。様々な税が値上がりしているし、両親も不安感を訴える。普通に生活できればいいし贅沢する気もないのに。他方で銀座辺りに高額の店が立ち並び、雑誌を見ると一桁間違いでないのという服が紹介されていたりする。誰が買うんだろう?
格差というのは昔からあっただろうケド格差がより広がっていることはやはり実感できる。
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このところ仕事と親のことで遊ぶということをしていない。先月末に久しぶりの友人と飲んだのと、金曜日に教授達と飲んだぐらいで(こっちは仕事の一環だな。)だから純粋に自分のことで「遊ぶ」という行為をほとんどしていないも同然ですわ。鬱化現象はそれゆえかもしれないなぁ。
親の老いと毎日向き合っているとしんどくなるし、仕事ではワーキングプア状態でいつもぎりぎりな気分。税金と国民年金と家の光熱費と電話代との払いで、贅沢といったら漫画の大人買いしたぐらい。
どっか温泉でも行ったり、現実から離れて旅行に行ったりするのがいいのだろうけど先立つものがない。つまり遊べないのだな。
こんなにしけてたら、そりゃ鬱にもなる罠。
忘れる為に司馬遼太郎を読んでいるわけだが、鬱々するとそれも頭に入らないので困ったもんだ。
他人を羨ましがってもはじまらず、自分でなんとかしなくてはならんのだが、とにかく気力が萎え。鬱状態ってそうなるんよ。
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ワーキングプアの人々を見ていると他人事でなく、しかも私より大変な人のほうが多い。きっとすごく精神的にしんどいんだろうと思う。人間はそれでもナンとか生きていくんだけど、でも辛さを無意識に溜めて行ったりするんだろうと思う。そしてなにか解消するにしても、あるいはナニかを夢を見るにもあまりに金がかかるようなものが多すぎる。身辺を取り巻くあらゆるものに金がかかるようなシステムになってしまったのは何時からなんだろうね。そして金がかかるようなことでないと愉悦できないようになってしまった自分自身の価値ってどうよ?などと思う。
昔の人はナニに息抜きを見出していたんだろうかと最近考えたりするですよ。
街を出るとクリスマスがどうよみたいな感じだけどあの華やかなものと無縁になっちゃった。と、そんな風に取り残された気持ちになるのでやっぱり島に早く帰りたいね。