島に行く

明日というか今日。島に行く。
ほんの一ヶ月と半留守にしただけだけど嬉しい。島の我が家のほうがほんとの我が家。実家にいるとどうにも身の置き所がない。中途半端な気分になる。絵に相対するにも、じっくり取り掛かれる気分じゃない。

島といえば海。
窓の外に広がる水平線を愉しむのが好きだ。
ただただ茫漠とある。
夕暮れの水の上にドスンと落ちる太陽が好きだ。
あっけない一日の幕切れ。
雲の隙間から射す日の光のチンダル現象が好きだ。
永遠がそこにある。
夜中の食い意地の張ったヤシガニが立てるバリバリゆう音が好きだ。
生命のたくましさがそこにある。
天上を埋め尽くす砂子の星の煌きが好きだ。
遥かな処にいる人に会えるような気がする。
白い誰もいない砂浜が好きだ。
限りない透明の海の底をうごめく生き物達が好きだ。
突然嵐になる気まぐれな天候が好きだ。
海を突き刺す稲光が好きだ。
糞蒸し暑いアジアの朝が好きだ。


ヘルシングキチガイ将校みたいに書いてみました。