父の同窓会で両親が京都に行ってしまったので、朝から働いている。まぁ島の我が家にいるなら当たり前なんだけど、親元では朝が母、夕夜が私というかんじでなんとなく犬の散歩やら庭の水、飯のしたくなんやらをしている。


父の大学時代の友人は仲がいい。しかも変人も多い。京大は変な人が多い。大学に残って教授になった父友人の某氏の楽しみはワンカップを片手に駅ビルの地下食料品売り場の試食品を食べて回ること。パソコンを覚えたときは数週間部屋から出ずご飯も部屋まで運ばせていた。ファミコンにも寝食忘れて夢中になったことがあるらしい。

親友の既に亡くなってしまったK氏ははた迷惑なほど声がでかかった。うちの父も声がでかいがそのおじさんは当社比3倍くらいはあった。関西人てどうしてああ声がでかいんだろう。

もう一人の親友でやはり亡くなってしまったF氏は自分がA型、奥さんがB型でO型の子供が生まれたもので「俺の子供じゃない」と永らく疑っていた。最高学府(しかも理系)まで出ているくせに基本的な血液遺伝の基礎知識がかけらもなかったのがすごい。

父の昔話を聞くと傷害罪で刑務所に入れられた友人に飯持って面会に行っただの、下宿の畳を友人が質屋に入れてしまって怒った大家に家を追い出されただの、ヤクザ相手に麻雀で飯代稼いでいただの、しょうもないけどどこかのんびり話が多い。

昭和の戦後復興期を過ごした父達の世代の青春は今よりも純粋に見えるのは単に美化された過去でもあるからだろうけど、でもなんかのんびりしているなぁ。


そういえば学部違いで同期に大島渚氏がいた。テレビに出てくるたびに父がテレビに向かって「俺はこいつが昔から嫌いやった」と怒り始めた。どうも社会主義運動が昔っから嫌いだったらしい。しかし父も官僚嫌いなので「西の人間だなぁ」といつも思うよ。

ただ、大島渚氏も、或いは同年代の山口昌男氏も、父も、父の友人達もどこか性格が似ている。奥さんが苦労するとか・・・。あの時代の殿方はどこか暴君的要素がある。フェミが真っ先につるしあげをしたくなる典型的な性格。

我が家の父も「要求は気配で感じろ」人間でこちらが先読みして父の要求を満たさないと不機嫌になる。逆らうのはいけない。なんでも父が優先等々、ちょっとやそっとじゃこの手の暴君男性に驚かなくなってしまった。まぁまえの世代ももっとすごかったみたいだけど。女性陣の忍耐強さも相当なものだったと思う。

今の時代はそういう殿方は肩身が狭くてなんとなく気の毒だな

同窓会を愉しんでいてくれるといいです。
最近、鬱になっていたから。

◆◆
けふは島に行く前に。と、友人に渡さなきゃいけない本があったのでカナミモザを置いてお出かけた。二子玉川で落ち合うことになっていたんだけど、なんやえらく人が多い。どうしたんだ?どうやら花火大会らしくていつもの当社比6倍くらいの人出。夕方になると10倍くらいで川崎大師並だったけどね。
お陰でいつもはなんとなく閑散としている玉川高島屋が暑苦しくて落ち着かないので、自分的には早々に帰ってきた。夕飯の惣菜とか買いたかったんだけど食品売り場とか人多すぎ。むかつく。
しばらく会えない友人なもんでまったりしたかったのにちょっと悲しかった。
でも、島行きの買い物につき合わせて正直すまんかった。
久しぶりぶりに入金があったので、なくて困っていたパスタバサミとテフロン用のフライ返し、でかい日傘を購入。日傘はほんとはゴルフ用のを探したんだけど、派手でファンキーなのがなくてエゲレス後用達みたいなの(バーバリとか)しかなかった。使えねえのな>高島屋

花火は人が多くて暑苦しいので当然見ないで帰る。
家について犬散歩していたらはるか向こうの空に音もなく上がる花火が見えた。