田舎犬

犬輪の注目エントリにどうも欽チャンネタが挙がってしまって申し訳ない。犬輪仲間には正直すまんかったと、島犬日記を怠っていたことに今更気づく。
そういうわけでの島犬日記。近況報告。


うちの島犬カナとミモザは田舎わんわんである。田舎な光景の中で育ったので、都会の数多な光景にびっくりしてしまう。とはいえ既にカナは都会デビュー済みなのでもう悠然としたものだが、ミモザはまだまだである。


前にも書いたと思うが、島では人が歩いていない、散歩していても人とすれ違うなどまれである。我が家は人間というと私しかいない。あとはタマに来る客と宅急便やさんとマッサージの先生だけ。だからミモザ的には人間が怖いらしかった。島でごくたまにだが人間に出会うととにかく硬直してしまう。地蔵のように動かなくなる。散歩に連れ出すも隣家の旦那さんが庭仕事をしているのを見ただけで家に逃げ帰ってしまう。激しく臆病者であった。
そんなミモザが都会に来てしまった。横浜の郊外は何故か無意味に人の往来がある。それぞれに目的があるんだろうけどとにかく通りに人が歩いているのが常態である。島でありえないその光景に散歩のたびに硬直していた。昨今はようやく慣れたけどまだ警戒心を抱いているようだ。
兄が家に遊びに来たときも自分の蛸壺に篭って出てこなかった。クレート(キャリーケース)の奥深くに縮こまっている。人に慣れさせないと人に吠え付く犬になりそうなので、もっと連れ出さないといけないかもしれない。


島は車がほとんど走っていない。走っていても農家の軽トラとか、乗用車とか隣の家のバンとか宅急便屋の車である。しかもスピードがなんとなく遅い。酷いのになると歩いている人と話す為に歩行速度に落ちてる車まで走っている。車が歩いている状態だな。
なもんで、えらいスピードでぶっちぎって走っている車を見てこれまた腰を抜かしている。しかもそういうのがバスだったりする。見たこともないでかくて銀色の巨大な家がすごいスピードで接近し去っていくのは犬心に怖いようだ。因みにバイクと自転車には怖がらないです。


島には島犬しかいないんで、都会に来て色々な種類の犬にであってこれまたびっくりである。なんだか見たこともない色のへんな形態の挙動が変な犬が多い。外国人に囲まれた田舎娘って按配。はじめはビクビクしていたし、追いかけられてきゃいーんなどと鳴いていたが、犬同士通じ合うと子があると分かると強気になるらしい。ミモザとしてはジャック・ラッセル・テリアが自分と近い形状ということもあってお気に入りなようだ。ジャック・ラッセルたぁ頭がでかくてぬめっとしている変な犬だけど、ミモザもひょろっと細長くぬめっとしていてなんか変だからいい勝負だ。あと、どーもはてなしなもん君と同じコーギーが気になるらしくすれ違うたびについていこうとする。しかしやはりでかい犬は苦手でゴールデンレトリバーなどを目撃すると凍っている。

そういえばうちの甥も人見知りをする時期があって、かつてよく凍って地蔵化していたけど、その様がそっくりである。内弁慶で姉犬カナには強気なくせに。