本日の怒りネタ・右、左

先日eireneさんとこにこんな記事がアップされた。備忘としてアップしておく。
○eirene
http://d.hatena.ne.jp/eirene/20060531/p1
■[世相]君が代反対元教諭に罰金
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君が代反対元教諭に罰金
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060530/eve_____sya_____000.shtml
東京都立板橋高校の卒業式で、君が代斉唱に反対し保護者に着席を呼びかけ式典を混乱させたとして、威力業務妨害罪に問われた元教諭藤田勝久被告(65)に対する判決公判が三十日、東京地裁であった。村瀬均裁判長は「被告の行為は厳粛であるべき式典に悪影響を与える恐れがあり、実際に式の遂行業務が一時停滞した」として罰金二十万円(求刑懲役八月)を言い渡した。弁護側は即日控訴した。 

 村瀬裁判長は「被告の呼びかけは校長らの立場からは許容できない内容で、大声で抗議する被告への対応を六分余りにわたり余儀なくされた。卒業生の体育館への移動も予定通り行えず、開式が二分遅れた」と指摘し、「被告は自らの行為が卒業式の業務遂行を妨害する恐れがあることを認識していた」とした。

 判決によると、藤田被告は二〇〇四年三月十一日、来賓として招かれた同校卒業式の開始約二十分前に、保護者席に向かって「今日は異常な卒業式で、国歌斉唱の時、教職員が立って歌わないと処分されます。国歌斉唱の時は着席をお願いします」と呼びかけた。退場を求める校長の指示にも従わず、「何で追い出すんだよ」などと怒号をあげ、式の開始を約二分間遅らせた。

先ず、わたくしは天の邪鬼なので世の中の人がよいということや世の中の人のよしとする価値と反対の方に行きたがる癖がある。結果負け犬に味方するってこともよくあるが、根っからのカウンターな性格で困ったものである。その最たるものは、日本においては左翼、右翼、国粋主義、伝統主義、知識人、リベラル、スピリチュアル系、などというあらゆる立場の人々に不評のローマ・カトリックの洗礼を受けちゃったことだな。キリスト教でもあらゆる教派から目の敵にされる。アメリカでも評判が悪く、ヨーロッパの知識人やリベラルも馬鹿にしている。「なんで仏教国のあんたがよりによってカトリック?」などと馬鹿にされる。
まぁ、そういうポジションが好きなんだな。ひねくれているので。

で、私の世代はなんちゃってサヨクがなんとなく多く、あとはバブル野郎。グルメ雑誌にカタログ雑誌を珍重するバブリーな人々がおおかったので自ずとカウンターな方向性に行ってしまった。社民党が一番嫌いな政党で、バブリーを斜めな視点で眺めていた。で、みんなが好きな「市民パワー」などといわれるとゾゾゲなど走ったものだ。なもんでこういうアカ教師などの話を聞くと「死刑にしてよい」と思うほど過激に嫌いだったですね。自分の正義を人に押し付ける教育者は失格である。

・・・・・・・・・が、実際にこういう判決を目の当たりにすると、
ちょっとまて。
・・・・・・・と、思います。

え???あ??思想犯ですか?いつの時代だ?
いくら「死刑にしてよい」などと嫌っていても、それはあくまで修辞であり、罰金二十万、懲役八ヶ月に相当する罪なのか?そもそも思想は自由である。既に懲戒免職されたなら充分その責任を問われたといえる。いくら嫌いなアカ教師ったって、これは気の毒すぎる。どうなっているのだこの国は???

以下はeireneさんが紹介してくださった教師を救う署名の呼びかけです。情報もアリ。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/eduosk/itabasi-syomei-yobikake.htm

私自身は日の丸君が代は反対の立場でないし、教師が自分の権威で生徒や父兄にそれを押し付けたり呼びかけたりするのはよくないと思いますが、政治的な権威で個人の政治信条を裁き実刑化するとするのも、同様の光景故に赦し難いものを感じてしまいます。しかも刑が伴うというのはよくないとかいう以前に、もう怖いものを感じますね。
(司教がその権威で信徒に特定政治思想を呼びかけるのも同じぐらい嫌だ)
ただ、この刑は妥当なのか?情報が一方的なのでイマイチ判りかねることもありますが。今得た情報のみでは、やはり「おかしいよ。」と思ってしまいます。どうなのでしょうか?