海散歩

今日は午後は大潮だったので海散歩。
このところ締切で島犬カナの散歩はいいかげんにしていたので、カナの大好きな海散歩に行く。雨が降っていたのもやみ、ちょうど折りもよかったので、いつものように磯歩き用のタコ取りの槍をもって出掛ける。
リーフまで歩いていけそうなほどに潮は引いていた。リーフにカナの友人の島犬オウジ♂がいたので、カナが彼に会いに行きたがって鳴きはじめる。なもんでリーフを目指すも島犬カナにとって途中の水の流れは怖い。仕方がないので抱いて水からあがったサンゴ礁まで連れていってやる。しかし凶悪なサンゴに足を傷つけられ足が血だらけになってしまった。なんせ飼い主同様、脆弱な肉体を誇る犬である。足の皮膚が極端に弱いのだな。だらだらと血を流すカナを抱いて島犬オウジ♂を目前にして、すごすごと岸まで戻る二人であったよ。海歩き用の靴を造ってやりたいな。
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帰り道、近所の浜で、一人で何か漁っている漫画家のKK氏に会う。映画にもなってる釣り漫画の作者である。タマに島に帰ってくるご近所さんである。
「これさぁ、もずくかなぁ?」
とった海草を見せてくださるが私に判るわけがない。自慢じゃないがその手の識別に関しては激しいほどの無知だ。島人に教えてもらいながら採る以外はとったことがない。
「よくテレビで島や田舎で10万円生活ってやってるでしょ?浜でつまみとって暮らせば可能だよね〜〜〜。俺もそういう生活したいんだよな〜〜〜」
・・・・などとおっしゃっているが、別に自給自足しなくてもそれ以下で暮らせますです。ですが先生は、アルコール分のエンゲル係数が高すぎる&付きあいよすぎてお客さんが多すぎるので無理だと思う。
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カナは砂浜なら走れるようなのと、遊び足りない風であったので、今度は家の反対側の砂浜の多い浜を目指す。切立った崖が続く海岸であるが、潮が引いていつもは行けない浜に行けるのであるな。カナが崖の間の岩の切れ目の奥で不思議な場所を発見する。まるでラヴェルナ山の岩山の中に入り込んだような神秘的な空間があった。聖フランシスコなら祈りに来てしまうようなところだったり。お気に入りのポインツとして記憶しておこう。ただし、年に数回しかこれないけどね。
。。。。。かくして本日の海歩きは終了。
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途中変なサンゴや棘皮動物を沢山見たですよ。すごいでかい(直径40センチくらい)の饅頭ヒトデとか、ガンガゼとか。ガンガセは危険動物です。