仕事相手のS社の編集から曾野綾子さんの「部族虐殺」が絶版だと教えてもらってがっくりしていたが、なんと5月にルワンダの虐殺をテーマにした小説本が文庫化されるとのこと。しかもその担当が、その当の本人だったりしてびっくり。偶然にもほどがあるなぁ。
まぁ、5月に上下巻で出るそうなので買ってくださいです。
以下の本の文庫化です。元は毎日新聞社さんからだったんですね。

哀歌〈上〉

哀歌〈上〉

貧困と動乱の大地・アフリカ。日本人修道女・鳥飼春菜はアフリカのとある最貧国の修道院に赴任する。この国では多数派ながら貧困にあえぐフツ族と、かつて特権的地位を得ていたツチ族が微妙なバランスの中で共存していた。そして修道院内部もフツ、ツチ、その混血、外国人と多種多様な人種で構成されていた。
現職大統領の不自然死は、この国をフツによるツチと、ツチとの関係が疑われたフツへの部族虐殺の惨劇へと導く。巧妙にツチへの虐殺を教唆する国営放送。民兵とは名ばかりの、強奪を目的とする集団の横行。教会の存在はまったく無力であった。
逃れてきたツチの難民の受け入れを拒む修道院長。神学校に乱入した民兵は、生徒も難民も修道女さえも惨殺した。そして教会にも軍隊と暴徒が殺到した。その先頭には、アフリカの呪術師のいでたちをした現地人牧師の姿があった。春菜は混乱の渦中で、修道院の庭師に陵辱される……。
100日間で100万人が虐殺されたという大混乱の中、春菜は信仰も、人間への信頼もすべてを失う。隣国へ脱出した春菜は日本人画商・田中一誠に助けられ、帰国する。しかし、春菜はあの庭師の子を身ごもっていた。修道院を去った春菜は田中の援助で、一人で子供を産む決心をする。
 田中へのほのかな愛。しかし、田中には自分が起した事故で失明させた妻がいた……。
 飽食と見せかけの繁栄の中、日本人が見失った生きることの悲しみと喜びの原点を描く、曽野文学、不滅の金字塔。ファン待望の長編小説。

「部族虐殺」も再版になったら送ってくれるとのこと。今、タイムリーなんだから再版した方がいいと思われ。とお伝えしておきましたです。
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アレルギーがぶり返して、眠れん。しょうがないので鼻炎の薬を飲む。
眠れそうになったら、カナに踏まれてまたもや起こされ、散歩に行く。
昨日から肩と手がしびれている。嫌だなぁ。