4時だというのに眠れない。困ったものだ。
昨日はほとんど寝ていないのに、また不眠だ。仕方ないので立体作品をいじっていた。削っていたので床がゴミだらけだ。立体作品は平面よりプリミティブな気がする。作業しているときの感覚が絵画では書に相対するが如し緊張感があるのだが、立体ではリラックスしていく。どう違うんだろう?面白いと思った。
ただ、彫刻刀をずっと握っていたんで腱鞘炎になりかかってしまった。筆が握れなくなると困るのでもうやめとこう。
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結局6時過ぎに寝て、散歩を要求するカナに踏まれて途中起こされ、再び寝て気がついたら13時であった。どんな時間帯に生きてるのだ???グリニッジ時間か?
眠りが分断されたので眠い。
S社の仕事にかからねば。絵面の構想と配置の時が一番悩むんだよ。
立体作品は中断。もともと人にあげるつもりで造りはじめたのがあってそれをいじっていたんだけど、乾きが遅かったので加工が出来ず、気がついたら期限が越えちゃったのでマイペースで造ることにした。立体作品は或る意味精神のリハビリになる。心療の現場などでよく用いるようだが、確かにいい。手でなにかをこねて形づくって行く作業というのは、例えば子供の頃など、親が「ぎぇ〜〜〜〜」っとなるような泥んこ遊びなどを通じて触れてきたわけで、なにか人間の本性の歓びの部分に訴えかけるものがあるんじゃあるまいか?
それは創造の技の歓びでもある。
ミケランジェロが石から「奴隷」を解放していくような。彼は石の中に存在があり、自分はその存在を解放してやっているのだと思っていたようだが、なんとなく判る。作品というのは自分自身が気がついていないが、直感で認識しているものを物体化させる行為である。質量として存在したときに初めてその直感で認識した本性となるものが質量と一致するという按配。
しかしミケランジェロは天才だから認識したものがすごいが、私のはただのプリミティブな私的作品だなぁ。腕の性もあるな。所詮絵描きだし。ミケランジェロは「俺は彫刻家だ!!!!!」と激しく怒りながらシスティーナ礼拝堂の絵をモノしたが、彫刻家のくせに絵が上手いのは反則だ。ズルだ。やっぱりミケランジェロは偉大だ。