仕事の話

S社から来た仕事のゲラを読み終り、打ち合わせをした。
これから出る本なのでその内容をここに記すわけにはいかないが欧州の歴史小説である。その為の資料漁りをしているところ。幸いにしてぐりちゃんがくれたおフランス・メディオヴァーレ辞典が役に立つ。当時の風俗を細かく載せてくれているのでこれはかなり助かる。
この手の歴史物はとにかく時代考証に気を使う。「この時代にこんなのないよ!!!!!」とか言われちゃうとまずいわけでする。以前、こっそりと(しかも小さく)アベラルドゥスの本のタイトルを絵に組み込んだら早速、中世哲学親父から「あんとに庵、スペル間違えていたよ〜。うひひひ♪」と、突っ込み入れられた。もっともその人が訳したアベラール様の本のタイトルを写したからなんで仕方ないんですが、装飾文字で書いたのでどうも間違えたらしい。しかし鬼の首を取ったようにいわれて「くやしぃ〜〜〜。」とかなりましたです。いやはや、写本文字が読める学者って・・・・嫌な存在だぁ。絶対ごまかしが効かないんだもんよ。