ハリケーン

シエナの聖カタリナという聖女がいる。ドメニコ会の修道女である彼女は神秘主義者としても有名で、幼い頃からイエス・キリストの姿を幻視したといわれています。しかしこうした聖域の隠者のような側面だけではなく、当時アヴィニヨンにあった教皇座をローマに戻す為に働いたとか、土地の有力者の紛争を調停したとか、政治的手腕もなかなかの女性であったようです。女性では数少ない教会博士としてもその名をとどめています。「ローマ・カトリック教皇庁がローマにないってのはどういうことよ??」などと鼻息荒くアヴィニヨンの教皇庁を叱責したといいますから、なかなかの怖いおばさんだったんではないかと思いますね。そのお陰で続く数十年は教会分裂がおき、対立教皇が擁立され、カトリック教会は混乱しました。

そのカタリナの名をつけられたハリケーンアメリカのニューオリンズ近辺を暴れまくっているそうです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050902-00000005-yom-intニューオーリンズ混乱拡大、市長「SOS」

 【バトンルージュ(米ルイジアナ州)=白川義和】超大型ハリケーンカトリーナ」による浸水が続く米ルイジアナ州ニューオーリンズは1日、
救援物資の不足などに被災者が怒りを募らせ、混乱がさらに拡大した。

台風被災で孤立し不安となっている人々がいる。わが国でも昨年の台風で多くの人が困難に陥りましたがアメリカはちょいとすごいことになっているようです。治安が酷い。銃を持って商店を荒しまくったりレイプするガキとか、お年寄りが放置され避難所で亡くなられているとか。救助に来たヘリが発砲されたとか、避難所が放火されたとか、「バイオレンス・ジャック」か「ドラゴン・ヘッド」並みの信じられない末法的光景を描いています。日本の被災でも例えば阪神大震災のとき不心得ものがいたという嘆かわしいニュースも聞こえてきましたが、アメリカのはすごすぎますね。
しかしこのカテリーナさん、「中心気圧910ヘクトパスカル、最大風速80メートル」というから、確かにその威力は想像がつきませんね。中心気圧の低さでは、沖永良部台風(907ヘクトパスカル)や宮古島台風(908ヘクトパスカル)のような記録的な台風と同じぐらいですが、それでもこの地域を襲う台風の規模は「最大瞬間風速」の記録で80km代どまり。「最大風速」では日本に来た台風では室戸岬に上陸した1965年の23号台風が過去最大で、それでも68kmです。アメリカの台風の威力はちょっとやはり想像もつきません。
台風に関しては他人事ではなく、島では毎年ごとに恐ろしい思いをするので、やはり被災地の人々のことを思うと、彼らの無事と早い復旧を祈ります。
島は今年はまだ直撃ってのは来ていませんが、留守にしているので直撃されたら家が心配です。。。雨戸が全部飛んでたり、窓ガラスが破れて家の中がかき回されていたりしたら悲しいですよ。一応、ボルトでぐりぐりと止めては来たものの。。