やる気のない一日

ずっと絵を描きつづけているとやる気の無くなる日がある。
今日はすこぶるやる気がない。まずいな。
描いても線が、表現が活きてこない。人はこういうのをスランプという。

過去の画家達もやる気なしな状況をよく体験していたようだ。一番有名なのがレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼は誰がせっついても仕上げようとしないし、最後の晩餐の絵など、タマぁにぶらっと来て、ちょっと直したらどっかにいってしまって、修道士達を怒らせていたらしい。しかし、出来たモノが天才の技だからなぁ。しかし彼の手による作品はほとんどない。画家という称号をもらっているくせに20数個。描きかけも多かった。モナリザも未完成。まぁ、残ってる作品が天才だからなぁ。それに画家以外の仕事も多数抱えていた。解剖学の研究。飛行術の研究。要塞や防塁、都市計画、河川事業などの土木工事の研究。宮廷料理のプロデュース。聖劇の仕掛け。気が多いんで仕方ない。

凡人なうえに怠け者な私は他のことも出来ない。日常のことすら出来ない。食事を作るのも面倒だ。大金持ちになって執事と料理人と庭番を雇いたい。などと妄想しているようではダメだな。やれやれ。