餅つきに出かけた

島は年末ムードである。神主さんがお札としめ縄を各家庭訪問しながら売って歩いてたりする。うちはカトリックなんでお札というのはいらんのだが、島の大切な文化遺産でもある、というかほとんどないに等しい観光資源のなかの貴重な存在でもある、神社の収入源なので、観光地の活性化と文化貢献ということで協力した。でも受け取ったお札はどうしたらいいかのぉ?悩める耶蘇教徒であった。
お札は「天照皇大神宮」と「地主(とこぬし)神社」のお札であったが、宮司の説明ではここの「地主神社」は「島の守り神」であるそうだ。実はカトリック的には奄美群島守護聖人はアントニオ・ダ・パドヴァ。つまり私の守護聖人である。そうか。「地主(とこぬし)」とはアントニオ様の事だな!!!!と理解したのでアントニオ様の像のトコに飾ろうと思っている。なにかが違っているようだが、まぁいいや。因みにお札は南面か東面するように貼るんだそうです。カトリックの聖堂はアプシスが東向き、すなはち西面になるので反対だな。

そういえば、お隣の子供たちはクリスマスにサンタさんが贈り物を持って来てくれるように、神棚のこの「地主神社」の神様に祈っていたらしい。願いは聞き遂げられて、無事貰ったそうだ。その話をパーティで聞いていた神父様が「目に見えるモノは違ってるけど根本は一緒だからいいんですよ。」などと言っておりました。あの世は風通しがいいようだ。地主の神様は聖ニコラウスんトコに伝えに行ったらしいですよ。

「日本人はよく『宗教がない』などと言うけれど、信仰心はあるんですよ。でも「宗教」と「信仰」を分けて考えているところがありますね。」などとおっしゃっていた。成程。

んで、けふは朝、隣の友人ゆうこから電話。
「餅つきに誘われているからいかない?」
隣のお子様達と出かけた。
知らない方のおうちにお邪魔して、餅制作しましたよ。
男衆が餅をつき、女衆が餅を丸めて団子にする。そして大量の安倍川とかあんこ餅を作成。皆でいただきました。
団子にする餅ねりってのは、昔泥団子で遊んだ記憶とか、立体制作にも通じて、初源的で楽しい行為であるという事を発見。島おばさん達と楽しく語らいながら過ごした午前中であった。
午後は寝た。雨降って寒いし。暇だからな。

明日は肝臓買ってきて練ろう。正月料理の支度しないと。