台風からの脱出・in東京

東京入り(正確には横浜入り)した。出稼ぎな。
実家のパソのインターフェイスに馴染まないんで使いづらい。
東京(正確には横浜)は暑い。気温は島より低いはずなんだけど暑いよ。

ところで、昨日は島に台風11号様(馬鹿)が来ていた。
熱帯低気圧が目と鼻の先で台風11号様(馬鹿野郎)に変容したんだな。その性で実は乗るはずだった飛行機が欠航。それも突然欠航。
一昨日から家を空けるためにせっせと掃除していたんだが、とにかく家一軒をしばらく空けるというのは、しかも台風銀座な土地で空けるというのは大変で、結局ほぼ徹夜、飯も食わずに準備していた。友人のイタ飯屋の夫婦が助っ人に来てくれたので、よしずの片付け、固定、雨戸の固定、ゴミ棄て、エアコン室外機のカバー固定、等々助けてくれたのですごくたすかった。感謝である。

そういうわけで余裕も出来、早めに家を出てばあちゃんにのんびり会いにいったんだが、その道行きで母から電話。なんでも飛行機会社の人が探してるよ〜とのこと。与論空港の知人が私の行方を捜しているらしい。何が起きたのかと思ったら、上記の如く台風11号様(大馬鹿)のせいで欠航したらしい。
夜中、念のためにJALのサイトを見ていたんだが、JAL様的には14日は「全便飛びますよ〜JALグループも飛びますよ〜」とのことだったので安心しきっていたんだが、突然の欠航のお知らせにびびる。どうやら台風11号様(大馬鹿野郎)は予想以上にすばやく北上してきたらしい。
幸いにして空港の人々が知り合いだったので、今日わたくしが出稼ぎさ行くことが念頭にあったのか確認とってくれたらしい。空港責任者のおじさんが知り合いだったのと、先日、電話でミモザのキャリーケージのことでやり取りしていたので、とにかく14日に出る事が既に強烈にアピールされていたのかもしれないです。
空港では欠航難民があふれていた。空港おじさんの機転のおかげで、事前に電話で鹿児島便を押さえていたゆえに、幸いにしてわたくしは難民にならずに済んだが、17日に振り替えてもらっている方とかいて、ごめんにょ・・と思いつつ乗りましたよ。
台風11号様(大馬鹿野郎に加え糞垂れ)から逃れるようにあの恐ろしく事故率の高いボンバルディアDHC8-Q400型プロペラ機で鹿児島を一路目指して与論空港を飛び出す。島の南方は雲の巣のごとくあやしからん。重くて暗い雲が島にのしかかり、天空に重なるように延びていたが、その間を縫って空飛ぶシンドラーは頼もしく北の晴れ間を目指して飛んでいくのであった。宮崎駿がわくわくしそうな光景が窓の外に広がっていたよ。思わずラピュタのテーマソングなんか頭の中に流れたよ。間一髪で阿鼻叫喚の嵐から逃れたって感じ。目下を見ると既に荒れた海の波が白く珊瑚礁を際立たせている。風に煽られた機体が微妙に不安だったが、空飛ぶシンドラーは優秀である。安定した飛行を保っていたよ。

羽田についたら秋空。
窓の外に広がる光景は島と違ってグレー。海岸線は真っ直ぐで、白浜もない。
予測もつかぬ高い建物が大量に並び立ち、あのビル一軒の中にいる人の数は島に住む人より多いんだろうな〜などとぼんやり眺めていました。
空港に降り立って、遠方に富士山のシルエットを見たのだが、同じ空港バスに押し込められた横の人々に「あ〜富士山が見えますね〜」などと話しかけるのをためらう。ああ。東京に来たんだなぁ。
思わず背筋が伸びる。
歩く速度が上がる。
無意識に東京生活モードに体が変容していくのに気がついた。
島だと弛緩しきって生活してますからねぇ。あっぱっぱにゴムぞーり。

でも東京(正確には横浜)は暑いよ。
島も台風の性で暑かったけど、東京(正確には横浜)の暑さって篭った感じで暑いね。
慣れるまでに時間かかりそうだにょ。

さふいうわけで東京(もっと精度を上げるならあざみ野)にいます。
まだパソに慣れていないんで、メールとか下さった方、ぼちぼち返事書きますので、お待ちくださいませです。。でわでわ。

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ところで台風11号。情報を追ってなかったんで知らなかったけど、昨日、わたくしが飛んだ時点で既に東京を襲った9号よりでかくなっとったみたいです。夜中に島の横を通り過ぎながら更に発達していたようですが、今現在940ヘクトパスカルまで育ってます。あんまりニュースになってませんな。どういう状況なのか判らないんで、島に電話したら「たいしたことないよ。」とのこと。安心した。