このところ忙しくて毎日出かけている。我が家の犬っころと遊んであげる暇もなし。
で、今日はお仕事で海上保安庁に出かけた。
人間社会の範囲が広くなるほど、仕事というのは専門化し、知らない世界というのの範囲が増えるんだけど、海上保安庁をはじめ港湾関係のお仕事も実態はよく知らない世界の一つだと思う。
けふは「水先案内人」というお仕事をしている人々をまとめているおじさんに会った。有名な単語のわりに実際どういう仕事をしているのかよく知らない仕事。なんでも内海、東京では東京湾、つまり浦賀水道を越えて入ってくるお船に乗り込み、船長の補佐をしてうまく東京湾にある各桟橋まで船を誘導するというお仕事。
すごいでっかい船から、小さいのまで、或いは客船から貨物用まであらゆる船に精通していないといけないらしいので大変である。タンカーなど貨物用の積載量の大きい船は水面から下がでかいとか、客船は水面から上に重心が来るので安定が悪いとか、船によって特性が違う。最近は揺れ幅を極力押さえるつくりの船もあるらしくそれは運転しづらいとか言っていた。へぇ。
東京湾は世界でも有数の船舶交通量の多い湾でこういう専門的な技術者によって我々のご飯やら、燃料やら、なんやらがスムースに入ってくるという按配なわけで。
あと、湾岸に行くと気がつくんだけど、IやらNやらFやらXやらアルファベットの信号が点滅している。ありゃなんだろうなぁ?と以前から思っていたんだけどあれは入航船、出航船、でっかい船以外は出入り自由、港が許可した船意外は航行禁止などなどの指示らしい。へぇ。

なんかまた少し社会のことに詳しくなって帰ってきたよ。自分の生活にゃぁなんの役に立たないけどね。専門家ってやっぱりすごいなぁとか、世の中の人が偉く見えた日であった。