カトリック生活

カトリック生活」誌の2月号が送られてきた。原稿をチェックするが懸念していた誤字が直っていたので一安心。しかし我ながら偉そうにのたまっておるなぁ。恥ずかしくてたまりませんや。。。などと言っていては文筆仕事は出来んな。やれやれ。
実は、これはカトリックのギョーカイ誌ではあるが、一応は狭い世界ながらも公のものなので本来の過激な気分は押さえ気味にしたわけで、書かなかった主張がいつくかある。
・何故、日本の司教団はこういうの(ヨハネ・パウロ2世の「芸術家への手紙」のことね)は、翻訳してくれないんだよぅ。どけち。
・日本の典礼は見た目に全然麗しくなくてつまらない。視覚効果という要素が忘れ去られている。センス悪。祭服ぐらいちゃんと着て下さいです。私のように歌舞伎なんかでもすぐ飽きるガキな人間は、視角的にイケてないとつまらんのですよ。
カトリック教会嫌いなウンベルト・エーコですら「美学講義」で「新しいモノを追い求める風潮はよくない。カトリックは伝統様式を踏襲することで真実の新しいモノを生みだした」などと評価しているのに、へんてこな新しいモノをイベント屋的に採入れるのはどうかと思うぞ。表象ではなく本質が大切なのだ。表象だけが変化しても真の刷新にはならないと思うづら。
・某司教の「バチカンの美術品をうっぱらって、貧しい人に施せ」というのは聖書のベタニヤの女にユダが言ったセリフだ。・・・・ということを、某修道会の管区長が怒り混じりに言っておったが、すごく鋭い。流石、修道司祭。聖書から引用して反撃食らわせるのがやはり王道。

・・・・・とまぁ、文句をだらだら書きたくなる気持ちを抑えて、原稿上げたわけです。
感覚的なものは最終的には好みの問題になるわけで、ほんというと難しいのだとは思いますけどね。
ただ、自分達が揺籃してきた芸術についてはもうちっと造詣が深くなって欲しいと思うですよ。すくなくとも芸術に相対する態度ぐらいは身につけて下さい。芸術品を金銭的価値に置き換えたりしないで欲しいのだ。>M司教様
ほんと、某管区長じゃないけど、流石にアレは怒髪天をつきましたですよ。

尚、ヨハネ・パウロ2世の「芸術家への手紙」は留学中の某修道司祭が全訳してくれたのをメールで送ってくれたのだ。彼の労力に報いたいのでいつかサイトに載せたいんじゃが、文字数が多過ぎてなぁ。だれかギョーカイ誌に掲載しないか?すこぶるいい内容なんだけどなぁ。まぁ、ラッツィンガーの「典礼の精神」(サンパウロ刊)が似たようなことをのたまっているのでそれでも読んでいて下さいです。