超大型とか猛烈とか脅されたわりにへっぽこな台風6号マーゴンが島の遥か沖を通過中

超大型、非常に強い(それ以前は猛烈とまで予報していた)台風6号がただ今、島を通過中。確かにでかい。

テレビでも「超大型です」などと連呼している。
さて、我が島は昨日の夜から強風域に入ったんだけど風下は窓開けててもなんの問題もないぐらいの程度。風上は流石に庭のクワズイモが幹から折れたりしてた。で、目の前の海は荒れ放題でどかどか音が五月蝿いけど、そんなに気にする必要もない。時々土砂降りの雨が降る以外は概ね晴れている。

超大型、非常に強いって脅されたわりにはスカスカでショボ臭い。なにこれ?

もっとも強風域だとこんなもんだし、それに台風の進行方向の左サイドというのは被害がそれほどひどくないんだ。逆に台風の進行方向右側、つまり住んでいる所の左っかわを台風が通る時は気をつけないと酷い眼に遭う。

大型とか超大型というのは強風域や暴風域の面積の大きさを差すので、「強さ」ではない。よく勘違いしてる人がいるけど、超大型のくせにへたれ台風とか、超小型のくせにやたら強くてひどい眼に遭う台風などもある。台風の威力は強さ、つまり「非常に強い」とか「猛烈な」という形容詞で考えないと勘違いする。

さて、今回の台風は「非常に強い」というので暴風域入っちゃったら流石にかなりマズいんじゃないか?と思う。しかしレーダー見ても強風域はスカスカで密度がない為にうちの島辺りなんぞはのんびりしていられる。ピーク時で風速12メートルを記録しただけでこれは冬の天気悪い日の風の程度。島でうわこれかなりマズいなと感じるのは風速20メートルを超えはじめてから。

前回島に被害をもたらした台風2号時のアメダスはこんな

http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/hourly_a1.php?prec_no=88&prec_ch=%8E%AD%8E%99%93%87%8C%A7&block_no=1277&block_ch=%97%5E%98_%93%87&year=2011&month=05&day=28&view=p1

18時頃から風速10ーメートルに変わり、徐々に強くなり22時に15メートル、23時にいきなり26メートルへと突然跳ね上がった。小さい台風だったが強さが強かった、つまり密度の濃い台風だった為にこのような急激な変化となった。この時の最大瞬間風速は46メートル。屋根も飛ぶわけだ。

今度の台風では暴風域に入るのが確実と思われた大東島も結局は入らずに反れた為に暴風域の実質的威力が不明。どれぐらいの密度で巻いてるのか判らない。

水蒸気の密度から考えると強風域はやはりスカスカ。ただ南洋で吸い上げた水蒸気が本土で雲を湧かせて雨を降らせているとしかおもえない光景なので今のところ雨による被害を心配するレベル。

明日は本土南岸を舐めるように移動していくという予報。本土は進行方向左っかわになる為に被害は日本海側を通られるよりはマシだとは思うが、本土の場合雲わかせ装置のお山とか島とは違う状況が色々あるんで土砂災害氾濫被害にはくれづれも気を付けて下さい。特に暴風域にかかりそうな所は早めに風対策も。今回の台風の暴風域がどれくらいなもんだか判らないですが、暴風域ってのは風速25メートル超えるとこなんで流石に怖いです。島ではこの領域に入るか入らないかで対策の度合いを変えます。

ところで、晴れてるのに海が激しく荒れてるわが島。上記の水蒸気写真でも判るように日本海北部に位置した高気圧の乾燥した空気を台風が巻き込んでるのかどうか知らんが、乾燥帯の帯ん中にいるんで晴れているという案配なのかも。ただ、昨日から今日になってもまだ強風圏、明日にならないと抜け出せなさげなので飽きる。「超大型」のいやらしい所は長っ尻という辺りですな。

ところで、高知県室戸岬って強風域すら入ってない時点でも既に風速10メートルはじき出してた。常日頃でも風が強い記録出してる特殊なアメダス地点。今回ピーク時にどれくらいの数字出すかちとwktk