体力が有り余っている台風18号メーローたんはマジヤバい

思ったよりも勢力が落ちずに本土に近づいてきた台風18号メーロー。すでに四国紀伊などが暴風圏に入り中なようです。
このコースにこの規模。明治以来最大の被害をもたらしたとても恐ろしい伊勢湾台風を髣髴とさせるようなイヤーなヤツになった模様です。

5915伊勢湾台風データー↓
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/summary/wnp/s/195915.html.ja

0918台風メーロー↓
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/summary/wnp/s/200918.html.ja

伊勢湾台風の規模は半端ないですからまぁそれよりはましとはいえ警戒が必要。

デジタル台風さんによると今年は伊勢湾台風50周年ということでついこの間そのイベントがあったらしい。

伊勢湾台風については今年が50周年という節目の年でしたので、伊勢湾台風による史上最大の台風災害を振り返るためのイベント伊勢湾台風モリーズ2009を9月に東京と名古屋で開催しました。
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/news/2009/TC0918/

うちの母は伊勢湾台風を岐阜で体験している。当時、祖母と岐阜に住んでいた。母の家は母と祖母の二人暮らし。女手しかなく、更に母と祖母はなにかと用意周到な人たちなので既に雨戸を打ちつけ万全の用意を済ませ家の中で大人しくしていたそうだ。
その打ち付けた雨戸を雨音に混じってほとほとと叩く人あり。
婚約したばかりの父である。
女ばかりの家はさぞかし心細かろうと懸念した父は京都から嵐の中をやってきたのだ。しかし父はなんせ釘を打つと指を打つ人で、すこぶる不器用。こういう時は大変に役立たずである。建築物や高速道路とか橋の図面は書けるのだが、工作は気が遠くなるほどなにも出来ない。工作など物理現象なのに何故出来ないのか不思議なのだが出来ないのである。
せっかく打ち付けた扉を開け、父を招きいれ、せっかく来たのだからと母と祖母はご飯を振舞った。父は大層満足し、再び嵐の中、京都に帰っていったそうだ。
いったい何しにきたのかしらねぇ。とは母の弁。とはいえ、この話を語る母の表情は嬉しそうである。
両親、20代の頃の話である。

この伊勢湾台風、被害が酷くなったのは台風の規模に加えて、そのすざまじい風に煽られて生じた高潮の性もある。

上記のエントリにも書いたが、台風によって生じたうねりがもたらす海岸に打ちつける波は確かに見物したくなる。しかし、いくら臨場感あふれるところがいいと言ってもそれはバーチャルではない。
海抜20メートルくらいの高台で海岸線から少し離れたところから見物するのをお薦めします。

更に現時点で最大瞬間風速60mという風の強さ。
テレビでリポーターが体験してみますなんて実演をしていたが、こういう番組が危険への感覚を逆に削いでるんじゃねーのか?と思う。嬌声をあげながら報告するリポーターの呑気さを真似するのが出たら困るよなぁとは思った。

凶悪な風の怖い話だと、島人のおじさんが「オヤジが飛んできたトタンで足をざっくりと切ってしまった」てなことを言っていたのや、あと家の屋根が飛んで翌朝見たら木に突き刺さっていたという話も聞く。島母の家が経営するホテルの屋根が飛んだときはそっくり家一件分を飛び越えて、敷地内の料亭に乗っかっていたそうだ。やはり屋根が飛んだ家の横の空き地にそのまま屋根が落ちていたという話も聞く。
あまり舐めない方がいい。NHKでも呼びかけているが、そういう注意はよく聞いたほうがいいっす。

通常、本土に近づくと急速に勢力が落ちる台風なんだが、依然として強いままなようで、流石に本土で940hPaで突入するかもな状況に、紀伊半島の人々を心配してしまうのである。

ちなみにうちのガッコは明日、田園都市線が走ってなかったら休校だそうだ。雨は強そうなんで休校の方がいいなぁ。田園都市線止まらないかねぇ。

ところで、もう一人台風さんがおるねんけど。フリピンにいてる台風17号パーマァちゃん。

こやつは一体なにをしてるんだ?↓

忘れ物を取りに帰った人みたいな経路である。
フィリピン人的には超迷惑だと思う。