今日は少しだけトロピカ

相変わらず寒い島であるが、晴れているので外はトロピカルである。単に我が家がコンクリなのが寒い要因かもしれない。しかも床が石だしな。ケータイもうっかり落とせやしない。畳とか木にしたかったんだが腐るんでやめたんだよ。アトリエなんかただのコンクリだ。ただの倉庫。
なので遅い朝ご飯を寒い部屋ではなく庭で食った。この島は晴れると最高だなぁ。

昨日は勢いで本をぽちっとなとしたので2万円近くも書籍を購入することになるらしい。そういう通知が本や通販から来ていた。大人買いってヤツだ。今月頭に絵が売れたお金が入ったので勇気を出してみたのだ。まぁない時は昔読んだ本を、まるであたかも読んでいなかったかのように読める才能があるので困らんのだが、やはり新しい世界が広がるのは嬉しいものである。

因みに読了して書評書きたいなと思っていたのは以下の本

霊山

霊山

中国人のノーベル賞作家の小説。中国5千年を徘徊する男の物語。高のこの書は中国では発禁。高はフランスに亡命している。
中国という大河を放浪するこの物語を「ユリシーズ」と評するものも多いが、彼にはイタケはない。
現在この作家の『ある男の聖書』を読書中。文革ってなぁ。。。。

TOKYO YEAR ZERO

TOKYO YEAR ZERO

イギリス人が戦後日本の混乱期を書いた変な小説。ハヤカワの編集さんに勧められた。

「エルロイを彷彿とさせる文体」という評が多い。エルロイ的かどうかというと、大雑把な印象ではそうかもしれないけど。よくもまぁ日本の戦後混乱期などという難しい題材をここまで書いたなと感心した。

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ゴーリキー・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ソ連モノ2作。強力公園のほうは古典的名作ミステリ。ソ連ってこういう感じだったねぇと今では懐メロ的存在。
実は書評書いていたらパソがおかしくなって書いたものが全て消えたので、むかついて放置していた。

山羊の島の幽霊

山羊の島の幽霊

タイトルに「山羊」がついているうえに幻想文学。当然読む。大学島の変な物語。ヴィジュアル的に来る。

緑のヴェール

緑のヴェール

『白い果実』からはじまる三部作の完結編。
上記の山羊島と世界が重なって混乱したのは続けて読んだ私の所為だが、上質な幻想文学である。クレイの放浪はバラードの後期作品のごとき印象があり。また、廃屋や死が支配する世界を描き出すのが上手いのも共通するがバラードの場合いささか希望がない。フォードは一応の着地点を描く。