有妹自遠方来、不亦楽乎/妹あり、遠方より来たる。また楽しからずや

締切も無事済んで、がしっと宅急便屋に託した。しばらくは休暇だ。
なんせ島に来る船が壊れて宅急便を出せる日が限定されちまったんで今日をのがすと前代未聞の「原稿落ち」になってしまうとですよ。それは考えるだに恐ろしい。というわけで真面目に仕事してたんだな。

でだ。島は超湿気。いや朝はすごくさわやかだったのに午後辺りから不穏な雲が黙々と南東辺りに育ちはじめ、夕刻には紙もぶよぶよになるほどの湿度の風と共に遠雷の轟が聞こえ、雨がざざっと降り注ぐ。

そんなとろぴか度が満点の数日だったことも忘れるような梅雨な島に妹夫婦がやって来た。
妹は雨を呼ぶ女である。いつ来ても雨が降る。
着いた時は確かに晴れていた。冬しか知らず雨と曇と風が強い島しか知らなかった義弟はいたく喜び、「海遊びだ!!!」と、島唯一のリゾート型ホテルまで行って海遊び用品まで買い込み、気合いを入れていたのに、家に付いたら残酷にも青空はかき消え、黒く不気味な雲が水平線まで降りきたり、雨足の強さ故にそれすらも見えなくなった。
残念であるな。
明日は晴れて欲しいもんですな。
しかしすごい湿度だ。暑いづら。