facebookに同姓同名がいて知人をつり上げまくってる件について

世の中には同姓同名の人がいるんだがこいつが困った人だと困る場合がある。兄の同姓同名さんが有名な犯罪者の息子でインタビュー受けていた時は吹いた。その詐欺親父も兄と名前の読みがほとんど一致しているので家人がニュースでその事件を読み上げる時は激しく困ったと言っていた。

さてfacebookてのは実名主義で安全よ!などと唱ってるのはいいんだが、それをいいことに傍若無人な振る舞いをしているのがいると友人からちくられたのが最近。

わたくしの大学関係者が芋づる式に声をかけられ友達承認をしてしまい、その友達関係にまた声をかけまくっているという、無差別承認テロの同姓同名のトンでもさんが出現していたのだな。出身大学にも美術、デザイン、ギョーカイにわたくしの同姓同名はいない。その人のプロフィールにはそういうことはナニも書いていないのでまったく単なる同姓同名さんなだけである。

その同姓同名さんがわたくしの実存の友人や知人を大量につりあげまくっていたのだな。友達リスト見ると知ってる名前がぞろぞろ。或いは同じギョーカイ人とかがぞろぞろ。。。

わたくしにとっては友人であったり知人であったりするが、その同姓同名(ややこしいので今後仮名を「どっぺるちゃん」としておく)としてはまったく見知らぬ人に声をかけまくっているわけだ。声はかけても交流はしていない模様。気づいた友人が警告してくれたという案配。

はっきり言って「友達になる」とか超きもい。既に友人であったり知人であったりする人に「友達になる」もへったくれもあるかいの。わたくしはフェイスブックは実存でのつながりを持っている人としか交流しないというのを原則にしている。今更「友達になる」とかという関係ではない。

どっぺるちゃんはその気持の悪い「お友達になる」を無差別に友達の友達にまで送りまくっているのだな。

見知らぬ人々に「友達になる」を送りまくってるどっぺるちゃんの目的はなんだ?

1、実存のお友達がいないので増やしたい
2、友達の数を競う友達コレクター
3、フィッシング詐欺bot
4、わたくしのドッペルゲンガー
5、ナニも考えていない

さて、見知らぬ人間に個人情報吸い上げられている自体はマズいということで、友人たちが釣られた人に警告してはくれたのだが、再び活動期に入ってまた声をかけているらしい。

勇気のある人が「貴方はいったいナニもの?」と聞いたらしいが華麗にスルーされたらしく、更に怪しさが増す。

このような事態の対処には実はフェイスブックはナニも出来ない。
どっぺるちゃんのプロフィールからは「成り済まし」を問うことは出来ない。単に勘違いした友人や知人や関係者がどんどんつり上がっているだけなので、どっぺるちゃんが悪いわけではないのだ。表象から伺える現象としては無差別に友人作りたがるというわたくしの主観から見るとたいへんに気持悪い趣味な人なだけで、問題になることをしているわけではない。

わたくしはアイコンをわたくしの絵にしているので一発で判る仕様にしてある。なので間違えないようにしてくらはい。

ちなみに大学名を書かなかったのがあかんかったのかなぁ。なんかなんでそんなことまで書かなきゃあかんのだ。絵描きが。学歴????なんで?とか思ったので激しくいい加減に書いといた。実存で連絡とり合いたい友人とは徐々に関係は作るけど、お互い知ってるんで学歴とかいらないよなー。

これはフェイスブックのシステムの欠陥現象なだけだと思いますが、万が一どっぺるちゃんが大変に腹黒くフィッシングとかだったら超ヤバいので、お心当たりのある方は注意して下さいです。

こういうことがあるからふぇーすブックは嫌いなんだ!!!!!!!!

。。。。と叫びたい一日であった。
「友達になる」とかほんと、マジ、きもいからやめろ。
あとどこが「安全」なんだ??????

パワー維持出来ず猛烈ではなくなった台風2号ソングダ北上中

猛烈猛烈と連呼されてなにかすごいのが来るかもなどとテレビに脅されていましたが、フィリピン海域を過ぎた途端にしぼみはじめたというわたくし並の体力のなさを誇る台風2号はただいま先島諸島を目指して北上中です。

本日のソングダのスペック。

<28日00時の実況>
大きさ -
強さ 非常に強い
存在地域 石垣島の南南西 約420km
中心位置 北緯 20度50分(20.8度)
東経 123度05分(123.1度)
進行方向、速さ 北 20km/h(10kt)
中心気圧 935hPa
中心付近の最大風速 50m/s(95kt)
最大瞬間風速 70m/s(135kt)
25m/s以上の暴風域 全域 130km(70NM)
15m/s以上の強風域 全域 330km(180NM)

猛烈から格下げされたとはいえまだまだ威力はあります。
巻きがぎゅっと締まったコンパクトな台風のせいか、今現在の時点では石垣宮古辺りは風もあまりない穏やかな状況ですが、強風権に突入すると一転して気が狂ったように吹き荒れるんで警戒した方がいいと思いますですね。これは昨年やってきた超チビッコい癖に威力ある台風7号を思い出します。
こんなヤツ↓
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/summary/wnp/s/201007.html.ja
とにかくちっこかった。最低気圧は960で沖縄本島とうちの島を横切って行きました。この台風来襲時、那覇では表出歩けるのに名護はものすごい被害で停電家屋多数という沖縄本島の中だけでも違いがあったという小さい台風。うちの島も暴風域に入ったんで大変でしたが過ぎ去るのも早かった。
今度のはそれよりは大きいんで舐めたらあかんという感じですね。

あと本土も梅雨前線がうろうろし腐ってるので危険です。
「南島大変だな(他人事)」というわけにはいかなさげになるかもですよ。
けふの天気図

台風ってのは前線がいるとうりうりといぢめて雨降らしさせるいやな技を持ってるんですね。なので本州にかかる梅雨前線がどんどんアメフラシになる可能性も。豪雨などに気をつけて下さい。
一番心配なのは震災の被災地なのですが、何事もないことを祈りたいです。

うちはとりあえず植木鉢やテラスのものを片付けて順日終了。島でも雨戸打ち付けたり準備してる家を見かけました。島人は台風慣れしてるんで天気見ながらやれることをさっさとするんで威力の割に台風被害が少ないのはその性です。逆に早々と準備したりするんで来る来ると言われてそれた時は幾分がっかりしています。

猛烈な台風すーざんソングダーが近づいているので久しぶりに島天気書く

ブログ放置してもうはてなに見捨てられてる勢いですが、なにか気が早いくせに、2号のくせに猛烈な台風ソングダーてのが近づいてるんでブログ書くことにした。

天気図見るとこんな感じで列島を狙っていますよ。

梅雨前線を押し上げて北を目指そうとしています。
ちゃんとした気象庁の台風進路予測図はこれな。

で、うちの島に対してどんな位置かというとこんな。

………………氏ね。。。

この台風、スーザン・ソンタグじゃなくて、ソングダという名前なんだが、わたくしがこの島に引っ越して来てはじめて経験した素晴しく凶悪な台風と同じ名前である。スーザン・ソンタグもおっかないおばちゃんてイメージだけどね。
どんな台風だったかデジタル台風のアーカイブによるとこんなヤツ。
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/summary/wnp/s/200418.html.ja

先日停電対策の記事を書いて皆さんに読んでいただいたんだが、72時間、つまり丸三日の停電を体験したのがこの台風だった。三日も停電すると流石に暇である。当然ケータイ電池も切れる。日がくれれば真っ暗で、あるのはロウソクの明かりだけ(我が家は床が石なのでロウソクを立てられるのだ)ロウソクの明かりってなんか暖かくていいわーとか思うのだけど外が大変なことになっているのでその落差が妙であった。
庭においてあったでかいシャベル(スコップじゃなくて畑用の大きいヤツね)がひらひらと飛んでた。近所の家は物置が飛んで行った。自動販売機がすっ倒れ、漁船が港に打ち上げられ、壁が飛び、屋根が飛んだ家多数。知人の家は鉄筋だからと安心してたら窓枠が飛んで家の中がすごいことになったらしいが孫ぐらい酷い。で、台風が過ぎて晴れ間がみえたとき、外に出たら電線があちらこちらでぶら下がっていた。我が島の電柱は傾いたのが多いんだがこの性なのかと感心した。

まぁこの時の台風は名護市上陸(敢えて「上陸」と言う言葉を使う。本土に来ないと「上陸」と使わないなんてな、なにぞそれ?)で824ヘクトパスカルという沖縄本島で記録塗り替える強さだったんで。

今回の台風はすくすくと育って今やこんな。

<26日21時の実況>
強さ 猛烈な
存在地域 フィリピンの東
中心位置 北緯 16度10分(16.2度)
    東経 125度05分(125.1度)
進行方向、速さ 北西 15km/h(9kt)
中心気圧 920hPa
中心付近の最大風速 55m/s(105kt)
最大瞬間風速     75m/s(150kt)
25m/s以上の暴風域 全域 130km(70NM)
15m/s以上の強風域 全域 300km(160NM)

北上するときどれくらいになるか判らないが、流石に沖縄近海の海は温度が低いので北上とともに急速に衰退するとは思う。それでもここまで育ってしまったので940くらい行くかねーという感じっぽいですね。予報では。

嫌なのは島の西を通るルートになるかもという予測。台風の進行方向で西側を台風が通るときは一層風が強くなるんだそーです。前回のソングダーさんも確か島の西側を通って行ったような記憶が。しかもものすごくスローモーに。。今回はもっと早いそうなんでまぁ早々と過ぎて欲しいです。

因みに目が出来てますねー

気象庁のサイトはこちら
http://www.jma.go.jp/jp/typh/1102.html
デジタル台風はこちら
http://agora.ex.nii.ac.jp/digital-typhoon/

●島で台風に備える心得
庭にあるものはでかいものでも飛んだり倒れたりするので強風圏に入る前に全部片付ける。
うえきばちも飛んでかないとこに移しませう。
庭木を補強しとく。うちのハイビスカスは根っこごと飛んで行ってしまった。
強風圏でよしず片付け。。というのは死亡フラグなので早めに。
風でたわんだサッシの隙間から水が吹き上がって来るんでぞうきんは多めに用意しとくか新聞紙を詰める。
ガラスにガムテープ貼るのもいいス。割れた時の散乱防止。
ガラスが割れてすっ飛びそうならタンスか畳でなにがなんでも蓋する。でないと屋根が飛ぶ。

停電に備えて火を通さなくても食えるもの備蓄。卵は持つ。
ついでに過ぎた跡も船が数日停まって食料品がスーパーから消えるんでそれも考えて買っておく。
停電したらアイスクリームをまず食う。
電気が通ってる間に飯を炊いておく。おにぎりにしとくといい。
懐中電灯を各部屋においておく。
篭城のやり過ごし方はただひたすら寝て、あとは本を読む。
電気がないまま2日もするとたいがい飽きると思うが外がとんでもないのでそんなに飽きない。
数週間は庭木が真っ茶色になってて哀しい。。。

停電慣れしている島から停電のやり過ごし方を書いてみる

かつてない災害に遭われ東北関東の皆様は不安な日々にあるかと思います。

さて、我が島は台風が来る度によく停電します。48時間停電というのも経験しました。通電したのにブレーカーが上がってて気がつかずに我が家は自主的に72時間停電になってたけど。雷が鳴っても停電します。ついでに電子機器がいかれるのでこれは困る。それと何故かしらないけど停電することもあります。昨日も夜中に何度も停電していました。理由は判らない。九州電力謎。。な、環境なので島人たちは大変に停電慣れをしています。

その知恵を書き付けておきますです。台風時の長時間停電で経験したことですが、なんらかの参考になれば。専門的な情報は様々なサイトにでていますからそっちを見てくださいです。

夜になっての停電は全てが闇に包まれます。ソーラーなどではない街灯も消えるところでは外も真っ暗。月夜じゃないとほんとに闇。星が綺麗だなーと楽しむ余裕があるならいいけど、たいていは面食らいますね。


●懐中電灯を用意する

懐中電灯は頼もしいです。
ただし闇の中で探す羽目になることは多いのでまず確実に判る場所においておきましょう。玄関脇の棚、食卓のテーブルの真ん中とかいいです。但しそこにたどり着くには困難だと思う場合、お手元にケータイがあるならケータイパネルが意外と明るいのでそれを掲げて歩くといいです。懐中電灯探すぐらいの明かりにはなります。

懐中電灯は手にしたら必ず手元に。出来れば予備の懐中電灯も。また家族一人一人分は欲しいかもしれません。

家の中ではランタン型の電灯もあります。これは便利。懐中電灯と違って拡散型なのと置くことが前提の造りなので、料理やトイレの時に便利。他にも色々便利。

頭につける型のも便利ですが意外と光がちらちらしてうっと惜しく感じるかも。
懐中電灯を首からさげとくのもいいよ。

外出時には必ず懐中電灯を持ってでること。日がまだ短いですから。家に帰った時に暗いなんてこともあります。出先が暗いこともあります。真っ暗だと家の鍵穴すら見えないので懐中電灯が頼もしいのです。

また道を歩いている時の事故防止にも役立ちます。真っ暗な道などでは車からは歩いている人が判り辛いので懐中電灯をつけていると所在が判り大変に助かるでしょう。

性能のいいものは大型電気店以外では釣り屋さんなんかで売ってたりしますね。

ガーデン用のソーラーの明かりなども便利かも。

●ろうそく

ロウソクの明かりは和んで素晴しいものがあります。電気よりも和む。
わたくしは台風時の停電では廊下と居間、台所とトイレにそれぞれ何本か直径5センチくらいの太いロウソクを立てていますが、これだと懐中電灯いらずの明るさになります。本は読めませんが生活には困らないようになります。

太いロウソクなら一晩中ともしてもたいして減らないのでよいです。仏壇のとかはすぐ無くなります。それとパラフィン系のは減りが早いです。昔ながらの鑞のものを買いましょう。

ロウソクは火事を引き起こすおそれがある為に置く場所は注意すること。下には必ず陶器などの受け皿を。鑞が垂れます。また周りに燃えるものがなく、活動に支障のない場所に起きましょう。ぶっ倒れても燃えないように広い皿の上におくとか。

火事防止のために広い口のガラスコップなどに入れるなどの措置は有効。ただし酸素不足で消えてしまうこともありますから予め消えないかどうか試しておくのがいいかと思います、

太いロウソクは雑貨屋さん、アロマやさんの他、教会グッズ店などにも売ってます。(四谷のサンパウロ3Fにはすごいぶっとくて長い絵がついたのが売っていますがアレは復活祭用のなので。一年ぐらいは持ちますけどね)

★ブクマやコメントでご指摘ございましたが、余震が尚続いており大きなものも来る可能性があるということで使用は心配されます。そのため倒れて火事が起きる、うえからものが落ちてくるなどの問題がありロウソクは推奨出来ません。懐中電灯が入手出来なかったという泣いてしまう場面の時もあるでしょうから、よくよく注意を怠らず使用してください。

●冷蔵庫
停電時になったらなるべく扉の開閉を少なくする。3時間程度の停電なら確実に持ちます。

経験でいうなら24時間で氷は半分溶けましたがモノは腐りませんでした。しかも夏期。島の夏で。しかし72時間では流石に冷蔵庫のものは腐り、冷蔵庫内は水浸しになりました。しかしその時でも冷凍庫に入れた肉類は持ちました。心配なものなら冷凍庫に移すという手もあります。とはいえ3時間ならまったくそのような心配はいりません。心配性の方のみどうぞ。

アイスクリームは脆弱です。溶けてから再び凍ったアイスクリームは気が遠くなるほどまずいですから、まぁお早めに食しましょう。

●ご飯
電気が使えないと電子レンジは使えません。停電中は断食するといいよ。。。。ではなく、どーしても腹が空きそうなら通電中にご飯を炊いといて、少々の冷や飯食いをするのがいいでしょうね。あまってしまったご飯は梅干塩にぎりにしておくと持ちます。冷蔵庫に入れると通電したあと冷えてご飯固くなるし超不味くなるので入れない。それか通電中に凍らせといたのを焼き飯にする。(ガス来てるなら)

あとパン食は楽。わたくしは停電時はいつもパン食べてます。島人もそうなので台風時はスーパーからパンが消えます。まぁ数日停電とかあるもんで。。ちょっと極端な環境ですね。島の場合は。

●コンロ
ガスが来てるなら最強。なんの問題もないですが不幸にもガスが来ない!!!とかオール電化なご家庭はカセットコンロ買っとくといいですね。お湯もこれでオケ。

●暖房
どてらや丹前を買いましょう。アレあったかくていいよ。で、腰と背中(首のすぐ下)にホカロンで最強。島は石油が高いんで冬もなるべく暖房切ってますが流石に南島とはいえ寒いのでそれでしのいでる時もあります。
ない時は毛布かぶる布団かぶる、あと家族一部屋で寝るとあったかい。人間の放つ放射熱は意外と馬鹿になりません。犬や猫もあったかいけど。。。停電時は一部屋に固まってるといいかもです。

●電話
固定電話はモジュラージャック繋げば使えたりします。但し光電話はダメだそーです。それからネットもモジュラージャックに繋げば出来たりします。但し光電話は除く。。。我が家は光電話にしたのでもう駄目です。。。しくしく。

ケータイは充電池がある限りは問題ないですね。予備のも用意しとくといいです。

ファックス電話は通電するといちいちまた日時打ち込まなきゃいけないというムカつく機種があるので、そのようなものをお使いの場合はもう無視して正常になるまで放置しましょう。

●暇つぶし
電気切れるとマジにナンもでけん。本も読めん。寝ろ。
本が読めるような昼間はともかく、日が落ちての停電となるとほんとにとことん暇ですから予めDS,PSPの充電は済ませておきましょう。あと、ラジオなどを用意しとくといいかもしれないです。
滅多に見ない真っ暗な街並散歩などするのも愉しいかもしれませんよ。

◆お子さんのいるお家
夜が停電時間になった場合、お子さんが怖がるかもしれません。もしくは飽きるかもしれません。たった3時間なのにおガキ様固有の忍耐切れを起こした時などは、ぶん殴りたくなる気持を抑えて、コメント欄にも書いたような<闇を楽しむ遊び>などをするといいかもしれません。懐中電灯を用いた影絵遊びなどは如何でしょうか?子供にとって闇は怖いシロモノですがそれを逆転させ「闇は面白い」教育の機会と思うとか。。。駄目?

◆今からiPadなどのブックリーダーを購入
金が潤沢にある方は最先端な端末を購入しじゃんじゃん本や映像をダウンロードして危機にある日本経済に貢献しましょう。ほんとに暇なんで、わたくしも台風時に欲しいです。あとiPad明るい!偉い!と思うかもしれません。

●パソコン
電気切れると大変なことになるのでノートパソコン推奨。あと通電時にぶっ壊れることもあるので停電時は電源を外しておくとよいです。

●テレビ
これもコンセント抜いとく。

●電灯
世の中には停電から復帰すると必ず切っておいたはずなのに点いちゃうという恐ろしい電灯もあるそうで(知人の家のがそう)就寝時に入るためそれはウザイなどという人は電球や蛍光菅を外しとくといいです。

通電時に困るシリーズは他にもあるかもしれませんから停電前に使ってないのは全部コンセントから抜いとくのも手。

アイロンやドライヤーはおっかないので必ずコンセント抜いとく。

●水
水道が一部地域で止まるとありましたが、まぁ風呂に水は常時はっとくといいかもです。飲み水もペットボトルに用意しとくはデフォルト知識ですね。

●停電で困ったこと
ウォシュレットが使えない。。。蓋の自動開閉式などというふざけた仕様(うちのだ)のは電気切れると蓋の開閉がなんだか開け辛い感じになり無理矢理開けて壊したりしてしまう(親父がやってしまった)ので蓋は開けっ放しにしといた方がいいです。

*今思い出したが、ウォシュレットは常に便座暖めてるとか現代人を軟弱にする素晴しい便利アイテムなのだが節電に協力するならいまはコンセントから抜いとくといいと思うのだ。冷たい便座対策はウォシュレット用便座カバーを買ってくるといいです。あと水が出ない困る不潔紙使うのやだという気持になるので空の洗剤容器などに予め水つめといてトイペを水で濡らして拭くといいです。

●追記

首都圏では停電ニュースとともに物不足になってるようです。西は被害を受けていないので焦らず、品物は確実に届くでしょうし、待ちましょう。懐中電灯などは中国などの製品が多いですし。島は台風が来るとマジにモノがなくなりますが本土はそんなことはないので。

いまは明かりになるものを入手出来ない方、もし停電が来てしまっても3時間はふて寝するとかでなんとかしのいでください。ケータイライトやDSの画面ライトでもなんとか移動は出来る明かりになりますから。

本日は一部の地域を除いて多くの方の世帯で停電回避出来ましたし、この備えも杞憂で終われば幸いです。

他思いついたらまた足していきます。

未曾有の災害ですが、頑張って乗り越えてください。

『時間封鎖』ロバート・チャールズウィルスン 世界の滅亡を前にじたばたするアメリカの人々の例

正月からこっちなんか色々本読んでる。書評がたまりまくったんでまとめ書きしてるんだが、本当は本日は26日。でも沢山あるんで遡った日付にしてますよ。

先日東京創元社のSF文庫は何故か漢字率が高いと書いたが、漢字で埋め尽くされた題字の本があったので買った。『時間封鎖』ホーガンのに『時間泥棒』バラードのに『時間都市』というのがあるが創元社さんはどーやら「時間」がつくと4文字熟語にしたくなる傾向でもあるのか?

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)

時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)

表紙はネチネチとした濃い絵がお約束のSF世界にしてはあっさりとしていてつまらないんであるが、どんなお話かというと、ある時地球の時間だけが突然ものすごくゆっくりとなってしまって、地球外の世界が驚くほどのスピードで過ぎ、何億年もの年月が地球時間から観ると瞬く間に過ぎていくので太陽が成長しまくり赤色巨大化!うわ大変なことに!このままでは人類が滅亡してしまう!ああどうしたら!という設定である。で、あれこれ解決策を試みる人類。なんと宇宙との時間差を利用して火星のテラフォーミングに成功してしまうのであるが・・・。

設定が荒唐無稽すぎて突っ込みどころは満載ともいえるんだが、そういう野暮な突っ込みはフィクションなので脇において愉しむのがこの手のSFのお約束である。

時間をいじる話というのは、冒頭に挙げたホーガンの『時間泥棒』或いはフィリップ・K・ディックの『さかまわりの世界』など60年代から70年代のSFによく登場する。宇宙を語りつくしたあとは時間という物理現象をいじるのが面白いという按配か。

で、この物語ではそうした宇宙と地球の時間というしかけだけではなく週末を目の前にした人々のじたばた具合がなかなか興味深い。

この物語の中心にいるのは語り手の主人公と幼馴染の双子。この双子は方や科学者として優れた資質を持つ男であり火星のテラフォーミングプロジェクトを立ち上げる。双子の片割れは女性であり週末を目の前にして宗教にのめりこんでいく。この双子の対比の描写が実にアメリカ的ともいえて面白い。理性と信仰という二つの相が極端に現れるとこんなになるんだろうなと。

アメリカというのは不思議な国で、科学的な先進国でありながら、同時に創造論など非科学的なものをマジに信じたりする人も圧倒的に多い。極端な反宗教理性崇拝から似非科学的迷信野郎、挙句いまだ中世的生活を実践してる人々までが仲良く(?)同居してるという国で、はたから見ていてもすごいなーと感心する。

でその極端な志向性の人々が世界の終わりに対しどのような反応を示すかのシミュレーションとしてもなんとなく面白い。ちなみに主人公は現実主義派。

なのでSFとして愉しんだというよりは、終末に対して示す様々な極端な文化的例を読むという感じで愉しみましたです。

ただ、同じ耶蘇でも、ローマカトリックアメリカのキリスト教、特にプロテスタントは全然違うんで、再臨とか千年王国とかボーンアゲインとかさっぱり何のことやらわからん。あの手のアメリカの福音主義的なギョーカイ世界は感覚として持ち合わせていないので実感的には理解できないなと。読んでいて思った。

もっとも「世の終わり」というと今から千年ぐらい前のヨーロッパでもフィオーレのヨアキムやカタリ派など、終末論や千年王国論みたいのが登場したのであるが、これまた全然ついていけない世界であるが、ハルマゲドンを演出したオウムといい、或いは2000年を前に登場したローマ・カトリックから派生したカルト「リトルペブル」など、もしくは日本の一向宗や「ええじゃないか」などもその手の終末的存在ではあるし、人間というのは、この世の終わりや急激な変革期に、普遍的にそういう反応を示す一団が登場するのかもしれんなぁと思った次第。

アメリカの宗教事情についてはこれが面白い。

アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

アメリカと宗教―保守化と政治化のゆくえ (中公新書)

ほとんどアメリカの、特に根本主義をはじめとする福音主義プロテスタントについて無知だったのでかなり勉強になった。リベラルから保守までの幅が半端ないのだが、その流れや派ごとの実態はこんな感じだったのかーというか。

『L'INCAL-アンカル』ホドロフスキー/メビウス 80年代SF映画に影響を与えた超名作

昨年暮れに驚くべき名作が出版された。偉大なるホドロフスキーメビウスの『アンカル』である。わたくしはこれを青葉台の本屋で発見して卒倒しそうになりましたですよ。世間から大層疎くなっていたのでまさかこんなすばらしいことが世の中で起きていたとは!

なんでも近年、フランスのBD(ベーデー、バンドデシネの略)が注目されておるそうで大層喜ばしいことである。

『アンカル』はこれ↓

メビウスは一昨年来日して話題になってた、本名ジャン・ジローというフランスの漫画家である。1960年代から活躍、西部劇『ブルーべりー』で評判となる。なんせ巧い。色彩が感覚が超美麗。デッサン力ありすぎ。想像力に富んだ創造力の世界が緻密すぎという破格に素晴らしい漫画家なので、漫画先進国の我が国の漫画家にも多大な影響を与えた。大友克洋は初期のマイナーっぽい絵柄が変化するほどの影響受けたし、宮崎駿もかなり影響を受けたらしい。

・・・という伝説の漫画家さんなんであるが、日本ではその作品を見ることがなかなか適わなかった。フランス語の壁が大きかった上に、難解とかマニアックすぎて一部のファンが知ってるだけのマイナー存在だったからだと思う。

メビウスの絵柄は『タンタン』的でもあり、ヘビーメタル誌的な成人漫画、それに加えてカイ・ニールセンやデュラック、もしくはビアズレーなどの欧州の世紀末のイラストレーターに通じるような色彩と画面構成という印象。絵がへたくそな、もしくは大量生産型お約束記号に溢れた漫画(ディズニー系とか萌え系とか)なぞは読みたくないという日本では視覚的に生き辛いマイナー嗜好のわたくしにとっては超ありがたやな存在である。目に超麗しい。

わかんないと思う人は以下のサイトでお勉強してみてください。

メビウス・ラビリンス
http://moebius.exblog.jp/1491491/

なんちゅう美しい絵だ!!!!

で。『L'INCAL』

名作ではあるがはじめて読んだ。有名なので幾つかの絵は知っていたのだが、漫画としてはじめて読んだ。嬉しい。嬉しいけど・・・

・・・難解だった。

二回読んで、まだ理解していない。

お話は、ふとしたことから神秘的な超生命体「アンカル」というシロモノを手にすることになった冴えない駄目探偵がアンカルを巡る闘争に巻き込まれ、しまいには混乱した世界を救う事態になっていくという話。なんじゃそりゃ?

しかも、日本の親切な漫画にだれ切った身には辛いほどに台詞は凝縮され、展開は早く、前提となる世界知識は「そこは推測してね」的に語られてない。

1ページにおける台詞量は尾田栄一郎の『ONE PIECE』に匹敵するが、突っ込みとボケばかりで台詞が埋め尽くされる尾田作品と違って、アンカル漫画の台詞では物語の重要な根幹が次々と語られているんで全然流し読みが出来ん。こんなに気が抜けん漫画は珍しい。

アンカルの世界には様々に敵対する勢力が登場するのだが、その敵対する人たちがあっさりと敵対するのをやめてしまったり・・というか1コマであっさりと味方同士になるなよとか、まぁ物語の前提以前のBD的お約束に慣れないとなかなかつっかかる。解説対談で藤原カムイ氏が「3回読んだ」と言っていたが確かに2回ぐらい読んだだけでは理解できないのが困る。

更に、70年代的神秘主義に彩られていて、あーグノーシス病だよ君たちは、フィリップ・K・ディックもなーんとなくそーだけどよ、みたいなそーいう陰陽なタオイズムというかインド思想のごとき東洋思想折衷というか、シュタイナー的精神的進化論にやられまくった神秘主義的お約束な内容にはちっと吹いたりもするが、当時はこれが真剣に面白かったので、まぁそこは触れないお約束で。(まぁ、なんであの時代の人はこぞってこの手のニューエイジにやられてるんだろうかねとは常々思うんだが)

ちなみにこの漫画、『フィフスエレメント』を見た人はデジャブ観を覚えると思うが、あの映画自体、メビウス先生が噛んでるので当然である。ただ、この漫画の解説ではじめて知ったんだが、この漫画の出版社が映画会社を『パクりだー』と訴えているようで。メビウス先生がメビウス先生を訴えてるみたいなと評論家さんが書いてたが、確かに変な光景である。

フィフス・エレメント [DVD]

フィフス・エレメント [DVD]

リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』はバンドデシネ的で最高であるよ。是非観るように。

メビウスはこれに先んじて実は『ブレードランナー』の制作に加わらないかと誘いを受けて断ったらしい。これを後に悔やんでいたそうだが、いやもったいない。そのブレードランナーもなんとなくメビウス的世界が炸裂していて、どうもかなり影響を与えたようだ。

ちなみに原作者ホドロフスキーメビウスはあのくそ長いSF小説デューン砂の惑星』の映画化をもくろんでいたらしいんだがシナリオが14時間とか馬鹿みたいな長さになったので諦めたらしい。ああ、もったいない。。。。。

『逆転世界』クリストファー・プリースト 超へんてこな世界が萌える

ツイッターで愛・蔵太氏が『異星人の郷』について呟いていらしたのを読み、なんでも中世のドイツの村に異星人がどうたらという設定で、中世!ムッハー!な私の琴線にいたく触れたので、先日仕事帰りの本屋でそれを探すべく本屋のハヤカワ創元社棚に突進したはいいが、該当書籍は何故か下巻が二冊。仕方がないので年末に出たメビウスセンセの『アンカル』をゲット。それとなんか面白いのないかなぁと探したところで見つけたのがこれ。

逆転世界 (創元SF文庫)

逆転世界 (創元SF文庫)

タイトルがいい。
東京創元社のSF棚は他と比して漢字率が高いんだが、バラードの『時間都市』とか『結晶世界』を髣髴とさせるネーミングと伝統的本格SFの表紙画っぽい感じに思わず反射的に買ってしまった。東京創元社さんは釣りのツボをよく知っているようだ。

で、まぁまさにそのバラードの初期の短編的な変な世界である。J・G・バラードといえば、永遠に上下と左右に広がっていく巨大建造物からなる世界とか、壁に記憶された音の掃除人が出てくる話とか時間を知ることが犯罪になってしまう話とか、増殖する彫刻とか、なんか変なアイディア満載で、わたくしの幻想妄想をいたく刺激する素晴らしい作家である。

バラードはとにかくシュールな世界を書くのが巧かった。フィリップ・K・ディックの『逆回りの世界』とか、時間が突然なくなっていくというホーガンの『時間泥棒』もこれ系か。

わたくしはSFのことは実はよく判らないんで、ハードなSFファンがベーシックに読んでいるお約束のSFはあまり読んだことがない。つまり幻想小説の類の延長として読んでるんだな。なのでこれらの作品がどのような位置にあるのかは知らないんだが、なななななんだこの傑作は!?といたく読了後に興奮してしまいましたよ。

鉄道軌道上を移動している可動式都市「地球市」。この都市の住人達は年齢や年月をマイルで数えている。そしてギルド員以外の多くの市民達外界を知らない完結した閉ざされた世界である。彼らは都市外に出ることは出来ない。

この都市の外にはわずかな村落と荒野が広がっている。都市のギルド員達は「最適線」に追いつくため数マイルずつ都市を北へと移動させるという事業に終始している。都市内では女子の出生率が低く、都市外の原住民から女性を調達してくるのだが原住民にそれが原因で怨まれている。

主人公、ヘルワード・マンは成人を迎えると共に「未来測量ギルド」の一員となるが、彼が外界で目にしたものは・・・。

・・・てな話である。

なんで「逆転」世界なのかを書くとネタバレになるんで書かないが、簡単な数学的知識が発端になった世界なんだなと。そんなのアリなのか?とは思うが、まぁSFなので。ただ逆転に次ぐ逆転というこの物語構成とオチにはしてやられたなと。

しかし、この加藤直之氏の手による表紙イラストもいい。この小説全般的に激しく重苦しい。初期のバラードも同様であったが、とにかく抑えたような筆致で淡々と書いている。そうしたイメージがしっかりマッチしている。SFはこういうべたなイラストがいい。

最近「たったひとつの冴えたやりかた」というのがいいよなどと勧められたんだが、表紙画と中のイラストが少女マンガなので著しく読むのが萎えた。

ビジュアルイメージというのは引きずられるんで、よく考えて欲しいなとは思うが、もし内容と合っているんだったら、たぶん私には全然合わない小説なのかもしれん。SFを扱った少女マンガは好きなんだが、少女マンガ的SFは好きくない。それは漫画にして読ませてくれなどとついつい思うもんで。おなじ理由でラノベも好きではない。勧められて10ページ以上読めたためしがない。何故か私の脳にはそのような欠陥があるのでいつも困る。ある特定のジャンルが楽しめないのは甘いものが駄目とか、寿司が食えないとか、パスタが食えないとか並に損してるような気がする。なんか寂しいような。

で、久しぶりに重苦しいSFを読んでいたく気をよくしたので、今度は同じように漢字が詰まっている東京創元社の『時間封鎖』というのを買ってきた。きっとバラードに釣られるのが読むだろうというマーケッティングの元為されたネーミングだろうからはずさないと思うんだがどうだろうか?

ところでこの『逆転世界』もともとサンリオ文庫で出されていたんだね。サンリオ文庫はなんかしらんが読めば先ず当たる。ハズレがない。日本じゃあまり読まれてないだろーなー、でもほんとはすごいんです、みたいなのを拾ってくるのが得意な変なレーベルだった。これも拾われていたということで、サンリオ文庫ってマジ侮れない。

サンリオ文庫全集』とか出して欲しいぐらいだよ。